#note_title#仕返し

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仕返し



仕返し



※ネームレス


「ん〜〜……ん、?」

目が覚めてぼやけた視界がクリアになっていくと部屋の中がほのかに明るいことから朝が来るのだと理解する。
時計を見ると起きる時間にはそこそこ早く、寝坊した訳じゃないと安心。もう少しだけ寝ても許される…なんて考えながら布団を被り直してふたたび瞳を閉じる。だけど今日に限って目ははっきりと覚めてしまって、二度寝は出来ないと思い枕元に置いてあったスマホロトムを操作することにした。

「………ふぁ」

ひとつあくびをしてメッセージアプリを起動。昨日届いていた友人からの連絡を返したりポケッターを開いて仲のいいフォロワーさんの呟きにいいねを押していく。
私もなにか呟こうかな。なんて、呟くことっていったら『おはよ〜』くらいなんだけど。投稿画面を開いてキーボードをタップしていればもぞりと後ろで身動ぎする感覚。

「んん……」
「グルーシャおはよ」

寝起きの少し掠れた声で私の名前を呼んでそこに居るのを確かめるように抱きしめてくる恋人。
いつもは私より先に起きて朝食の準備をしてくれてるんだけど声を掛けたからだろうか、寝ぼけ眼から瞬間ハッと飛び起きて驚きの表情を見せた。

「………いま何時」
「あはは、まだ起きるにはちょっと早い時間かな」

だから寝坊してないよ、安心させるために言うつもりが先程のグルーシャの焦りようが面白くて笑みをこぼしてしまった。
彼も微妙な時間に起きたからだろうか、少しばかり不機嫌な表情を見せたあとまた布団の中へと戻っていく。私もグルーシャの珍しい顔を見れてちょっとだけ満足したし、視線をスマホロトムへと戻し再びポケッターを眺める。

「ひっ」

すると突然服の中に入ってきた冷たい手に身体がぶわりと粟立ち声が飛び出た。犯人はもちろんグルーシャで、背中にピッタリくっつくように近づいてすりすりと私のみぞおち辺りをなでながらその手を徐々に上へ向かわせ膨らみへと手を添えた。

「ちょっと…手つめたい」
「…」
「まさか、もう寝ぼけてる?」
「……」
「グルーシャつめたいって」
「ぼくはあたたかいよ」

そうじゃない……!
肩口越しに睨みつければ彼は目を瞑ったまま続きを言葉にする。

「さっき笑ったから、仕返し」