こんな気持ち、初めてだった。
今まで人と関わることも怖かったのに、菅原先輩はキラキラして見えるし、温かくてふわふわした気分になれる。この気持ちを言葉に変えたら、きっと幸せっていうのかな?
「お願い」
「あう……で、でも」
「駄目?」
好きって、聞きたい。
今日部活ないからって、一緒に帰ろうって誘ってくれた菅原先輩。わざわざ教室まで迎えに来てくれて、とても嬉しかった。私も部活がない日だったから、教室の前で何度も頷いて慌てて荷物を取りに行った。
それから天気が良いから公園に寄ろうかと誘われて、遊んでいる子供も居ない公園のベンチに座ったら、そうお願いをされてしまった。
「名前」
「あ、う……」
「聞きたい、名前の口から」
どうしよう……。だってここは外だし、誰かに聞かれたらどうしよう。周りが気になってきょろきょろしていたら、私の考えが分かっている菅原先輩は誰もいないからと言って優しく笑っていた。でも、此処が外ということは変わらない。
「お願い」
「う……あ、あの」
「ん?」
「……す、すき。です」
頑張って声を絞り出したら、菅原先輩に抱き締められた。
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