「すみれ!今年も同じクラスだな!」

嬉しさを全面に出したような弾む声と、太陽のように眩しい笑顔。見ているだけで心がぽかぽかになる。ふふ、今日も木兎くんはかわいいなぁ。なんて、本人に言ったら「かわいいじゃなくて!かっこいい!だろ!?」と言われるのがわかりきっているので口にはしないけど。

「まさかの3年間おんなじクラスだね」
「だな!すっげー嬉しい!」
「今年もよろしくね、木兎くん」

高校生活最後の一年。今年もかわいいかわいい木兎くんと同じクラスになった。私自身、思った以上に嬉しかったらしく、頬を両手で押えてふふふ、と笑みが溢れた。頬を押さえた手の上に、木兎くんの手が添えられる。相変わらず、大きな手だなぁと思う。

「すみれも、嬉しい?」
「もちろん」
「へへっ、そっか。すみれも嬉しいかー!でも俺のほうが100倍嬉しい!」

ちょっとその張り合い方はよくわからない。でもかわいいからよし。
そんなやりとりをクラス割り掲示板前でしていたら、体育館がある方向からゆっくりと数人が歩いてくる。それが誰だか気づいた私は小さく手を振る。私達の前まで来て、何故か呆れ顔。どうしたの?


「朝から見せつけるねぇ、お二人さん」
「木葉くん、おはよう」
「ヘーイ!木葉!おはよ!!」
「木兎うっせ。お前ら何組?」
「1組!すみれと一緒!」
「じゃなかったらそんなテンションじゃねぇだろ。俺はー…っと、3組か。コイツ一番最後まで朝練してたくせに、一番に体育館出ていったんだぜ。着替えとか早業」
「だってすみれと同じクラスになれたか気になったし」
「朝練前に見なかったの?」
「俺はすみれと見たかったから!」
「うわコイツ…俺は朝練後で見ればいいやって」

掲示板前に集合!でも俺が行くまでは見ないでね!って連絡入ってたのはこれかぁ。


木兎光太郎をとても甘やかしたい。


夢主:すみれ

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