春、高校の入学式。
同じ高校の3年生の兄は入学式中、まるで保護者のように私の写真を撮りまくっていた。保護者席の人でもそんなに写真撮ってる人いないよ。そして兄は担任の先生らしき人に怒られていた。本当に恥ずかしいからやめてほしい。赤の他人を装い、私は入学式に臨む。体育館からの退場時、兄がすごい手を振ってきた。当然無視した。「なんか先輩がすんごい手を振ってたけど、誰に振ってたんだろうな」なんて声が聞こえた。知らない。知らないったら知らない。このあと私のクラスに突撃してきたらどうしようと身震いした。兄の友人たちよ、できれば止めてくれと願うばかりである。
その日、兄が教室に突撃してくることはなかった。ありがとう、私の平穏は保たれた。
なんて思ったのも束の間、
「バレー部のマネージャー、やらない?」
「…潔子ちゃん、じゃない、きよこせんぱい」
「潔子ちゃんでいいよ」
「うん潔子ちゃん。でもマネージャーはやらないよ」
表情が曇る潔子ちゃん。ちょっとだけ心が痛む。でもね、よく考えてもみなよ。
「私がマネージャーになったら、お兄ちゃんどうなると思う?」
菅原
烏野高校1年。ドシスコン菅原孝支の妹。
帰宅部。体力おばけ。
好物は激辛カレーパン
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