岩ちゃんとお弁当


不思議だ。

私は、2週間前から岩泉君と付き合うことになった。
もしかしたら夢を見ているのかもしれない。
あの岩泉くんが。
私が作ったお弁当を食べている。

「ど、どうでしょうか…」

「うまい」

たまご焼きを咀嚼し飲み込んだあとしっかり答えてくれた。
たった一言なのに。
こんなに嬉しい。

「俺、この味すきだわ」

そう言って岩泉くんはもう一切れのたまご焼きを口に運んだ。

(及川君に聞いてよかった…!)

実はお弁当を作る前に、岩泉君の親友である及川君に岩泉くんの味の好みを聞いていた。
彼は濃いめの味付けが好きで、たまご焼きは甘いものより少ししょっぱい方が好みなんだそうだ。

「そ、そっか。ありがと…」

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