弐大の洗濯記  




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「なんじゃあああああッ!?大ピンチじゃああああッ!?」

朝一番、弐大君の馬鹿みたいに大きな声がわたしの部屋まで響き渡った。
一体何件離れてると思ってるんだ。
その声に起こされたのは言うまでもない。
もうちょっと眠っていたかったのが本音だけど、そろそろ起きてレストランに向かう事にする。
一日の行動スケジュール作成は日向君が担当してくれている。
日向君は意外とそういう仕事が出来る。
本人そんな事はないと言うけれど、それぞれの得手不得手や疲労状況を彼は誰より把握している。
だから、今日もスケジュールは日向君が組んでいるのだ。
毎朝みんながレストランに集まるのは彼の組んだスケジュールを確認する為だった。
それはそうと、今朝の弐大君の雄叫びは何だったのか…
みんなあの声に起こされたのかいつもより集まるのが早い気がする。
遅れて弐大君が登場した。それも大慌てで。

「大変じゃあああッ!!」

そう叫びながらレストランに姿を現した弐大君。
みんな何事かと弐大君を見た。

「ワシの洗濯機が壊れよったんじゃ!!」

大事件かと思ったらなんだそんな事かとみんな口々に零した。
ほんと…大袈裟だなあ…

「それならオレが何とかしてやっからよォ。
そんな騒ぐ程じゃねぇだろ。」

おっ!ここは超高校級のモブキャラげふんごふん、超高校級のメカニックさんの腕の見せ所という訳ですね!わかります。
そうして、左右田君が弐大くんのコテージで洗濯機を直しに行っている間に残りのメンバーは今日のスケジュールについて話し合う事にしたのである。

しばらくしたら、左右田君と弐大君がコテージから帰ってきた。

「どうだった?」
「いや、それがよ。
どうやったらあんな壊れ方すんのかこっちが知りたいくらいなんだよな。」
「え?じゃあ左右田君でも直せないって事?」
「バッカ直せるよ!
ただ今日中じゃ無理なだけだ。」
「何!?今すぐ直らんのか!?」

どうやら弐大君は今すぐ洗濯機を使わないといけないらしい。
明日に回すとかは無理なのかな?
あ、いや彼のプライバシーに関わる事だ。深く追求しないでおこう。
今尚唸る弐大君がなんだか可哀想になってきたので一つ提案をば。

「あのさ、弐大君。
良かったらわたしのコテージの洗濯機使う?」
「応!それはありがたい!良いのか?」
「急ぎみたいだし、全然。」

と言う事で日向君に言ってわたしと弐大君、そして左右田君は洗濯機の修理の為今日の採取はお休みさせてもらう事になりました。

「いやぁ、すまんのぉ」
「いいよいいよ。
何洗うの?」
「コレじゃ!」

手渡されたのは一枚の白いタオル。
あの、あなた…、急ぎってこの一枚のタオルですか。
どうしても今、この一枚のタオルを洗わなきゃならないんですかね?

「無、どうした?」
「あ、いや気にしないで下さい。
今洗わせていただきます。」

弐大君のタオルを一枚洗濯機に放り込んでボタンを押せば洗濯機が動き出す。
世の中進歩したものだ。
大昔は手回し、もっと言えば洗濯板で洗濯をしていたというのに今やボタン一つで脱水、乾燥まで機械がやってくれるのだから科学は発展したものである。

「いやあ、こいつを洗わなきゃ一日が始まった気がせんのでなぁ!」

弐大君は豪快にガハハと笑った。
面白い人だ。
そこから洗いたてのタオルが好きだとか色々話している内に洗濯機から作業終了を告げる電子音が鳴った。

「あ、終わったみたいだよ。」

はい、どーぞ!と、洗い終わったタオルを弐大君に手渡す。

「おおおお!これじゃあああ!」
「喜んでもらえたようで、良かった良かった。」
「しかし、あれだな。ワシが洗った時と香りが変わるもんなんじゃな。」
「そりゃ、柔軟剤が違うからねー。」
「そうか、だったらお前さんが今着てる服と同じ匂いというわけじゃな!」
「えっ!」

この人は決してそういう意味合いで言ったんじゃないってのは重々承知の上です。
純粋な意見だってのはよぉーく理解しております。
だけどさ
女の子に対してそれは卑怯なんじゃないかな?弐大君?


その日の夢に弐大君が出てきてもうわたしどうしたら…!!!