「ネジキ!」
「あー名前、ちょうどいいところに。えいっ。」
「え、なになに...へぶ!」
「そのボール、片付けておいてくれませんかー?」
「いや、頼む前に私に向けて投げてるからね。顔面にクリーンヒットよ、ストライクだよ。」
「ワーオ。名前なら大丈夫だと思ってましたー。それに拒否権なんてものはありませんよー。」
「うわぁぁん、悲しくなるから言わないでくれ!」
「まーまー、名前ならやってくれますよねー?」
「...ものすごく手のひらの上で転がされてる気分...。」
「ぶつぶつ言わないでくださいー。後でケーキあげますからー。」
「え、け、ケーキ!?何ケーキ!?」
「もちろんショートですよーコクランから貰いましたー。好きですよねー?」
「うん、うん!好き!やったー!片付けてくる!」
「...自分で転がされてるなんて言ってる割には食べ物で釣られるよねー、単純ー。」
「う、うるさいなぁ。ショートケーキは正義!」
「ふーん。」
「関心ないのね!さすがネジキって感じいたたたた!」
「なんか言いましたー?気のせいかなー?それより早く片付けてきてください、まったくもー。」
「いやーなんだかんだネジキと話すの楽しいんだよねー。」
「...むー。何ですかそれー。突然だなー。」
「あ、照れてる!かわいいなぁネジキいたたた!地味に足踏まないで!」
「名前の分のケーキ、なしにされたいですかー?かわいいって言われても嬉しくないですー。」
「すみませんでした。いってきます、ネジキさん。」
「いってらっしゃいー。後で一緒に食べよーねー。」
「...!うん!ありがとうネジキ!」
「どういたしましてー。片付けたら声かけてくださいー。」
「えへへ、はーい!」
「あ、紅茶は名前が出してくださいねー。」
「え、紅茶の葉っぱなんてあったっけ?」
「ないですー。買ってきてくださいー。」
「......鬼畜!でも買ってくる!ケーキには紅茶だ!」
「ほんと単純ー。」
「う、うるさいなぁもう!」




2015.03.26
拍手文!
ネジキさんでしたー。