多くを望んでいるわけではない。本音を言えばレギュラスとわたしと、それから家族。欲を言えば、大切な仲間たちがいればそれでいいと思っている。

「レギュラス……」

首にあるネックレスに触れる。レギュラスとお揃いのこのネックレスは、わたしの魔法でお互いの生存確認ができるものだ。なにもなければ青い石のまま、どちらかが危険なときは赤い石になる。――そして、どちらかが死ねば割れる代物。

わたしがホグワーツを卒業してから1年も経っていないのに、このネックレスは数度、赤く輝いた。遠く離れたところで、レギュラスはいったい何をしているのかしら。

「どうか、無事でいて……」

あと少し。あと少しで事が進むの。レギュラスが危険なことをしなくて済むような環境が、整うのだから。それまであまり無謀なことはしないで。お願いだから、ひとりで英雄になんてならないで。




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願う