アフトクラトルが攻めてきたことを聞いたとき、もう隠してはいられないのだと、漠然と思った。だいたい、約7年もの間隠していられたことがおかしいのだ。まあ、あの人にはバレてしまったけれど。何十、何百という人数を、弓月は騙してきた。騙すことに、罪悪感なんてなかった。だって、これは弓月が生きていくために必要なことだから。

「……パパ、」
「お前の出番はない」

4年半前にも言われた言葉に、唇を噛みしめる。あのとき、央くんの言葉に安心して、パパの言葉に頷いてしまったことは、今も弓月の後悔となって胸に大きなしこりを残している。大切な家族を2人失って、弓月は正体がバレることを防いだのだ。やさしい悠一くんたちは否定するけれど、そうに違いないのだ。

「……ごめんなさいです、パパ」

弓月はもう、弓月でいられないかもしれない。数えきれないほどのアステロイドを空から降らしながら、そっと目を伏せた。もう守られるだけでは、いたくないから。





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お気楽なふりはもういいかい?