@WT/和花ちゃんと迅さん
「ごめんね、悠一くん」傷ついた姿で、慈しむように微笑む彼女を掻き抱く。並んでいた背はとっくに追い越していた。「あの約束、破ってもいい?」「…わたしは守っていたいなあ」自分の未来は見なくて良いと笑う貴女にずっと甘えていた。甘えていたせいで失うところだったのに、まだ俺を守ろうとする。
AWT/犬公
家にひとりでいることが寂しかった。玄関に立つ広い背に抱きついて額を押し付ける。背骨が当たって痛い。お腹に回した手を優しく撫でられる。「ごめんね、もう帰らないと」「やだ」「やだか〜、んん、じゃあ家に連絡だけ入れさせて?」いいの、と見上げれば肩越しに目が合う。「おれの特権だからねえ」
Brkrn/久々知くんと海さん
足手纏いと言われたけれど、反論できなかった。薄々感じていたことだから。私の心を映したようにどんよりとした曇り空を見上げて嘆息する。「ね、どう思う?」愚痴というには拙い言葉を無言で聞いていた久々知くんに問いかける。「お前が1番分かっていない」机にどんと置かれた豆腐がぷるんと揺れた。
CWT/和花ちゃんと小南
痛いくらいに抱きついて、泣き噦る桐絵ちゃんを抱き締める。短かった髪は綺麗に伸びて、よく似合っていた。ばか、ばかと怒って、素直にぶつけられる感情が痛い。「ごめんね、」あの日の行動に後悔はしていないけれど、あなたを慈しめなかったことは惜しいと思っている。あなたの成長を見ていたかった。
D WT/犬公 ⚠️
硬い腹部に手をついて、ゆっくりと腰を下ろしていく。薄いゴム越しに秘部へと触れた先端にぴくりと腰が跳ねた。「っ、やっぱり、むり」反射的に腰を上げれば散々に弄られて腫れた陰核へと熱が掠める。支えるように腰に添えられた手すら刺激となって、お腹がきゅうと痛む。「公ちゃん、ね、がんばって」甘い声に促されて、下唇を噛む。そうでもしないと力が抜けてしまうから。とろとろと垂れる蜜が腿を伝う。「あとで、いっぱい」「甘やかしてあげる」ゆっくりと、ゆっくりと熱を埋めていく。なかから押し拡げられる快楽に、ベッドへとついた膝が震える。ぺたりとお尻をついた頃には息があがっていた。「ひ、ぅ……っい、いぬかい、くるし」「きみ、公ちゃん、おいで」腰から背へと動いた手が身体を倒すように促す。堪らず首許へと縋りつくと、濃い匂いにくらくらとする。褒めてほしくて腰を揺らせば、なかが擦れて甘い快感に包まれる。頬、顎へと甘えるように口付けながらぎゅうとなかを締めつけた。
EWT/冬みど
所謂一夜を過ごした後、タオルを頭から被っているみどりちゃんに苦笑する。「絶対笑わない?」「笑わねえって、ほら」恐る恐るとタオルが外されて、彼女の素顔が見える。メイクが武装の彼女にとって、素顔でいることは抵抗があるようだった。逃げられる前に抱き寄せる。なんだよ、別嬪さんじゃねーか。
Frkrn/勘海
鼻先も、頬も。赤くなっている海にふ、と笑みを溢す。「寒そうだなあ」きょとりと目を丸くしてから、柔くはにかむ姿は贔屓目なしに可愛い。「外にいたきり丸に、襟巻きは渡しちゃった」寒そうだったの、と言うけれど今は海のほうが寒そうで、細い手首を引いて腕のなかに閉じ込める。お、熱くなった。
Grkrn/勘海
白い頬を薄らと赤く染めて、蕩けるような笑みを浮かべる海からの好意は分かりやすく、いつだって安堵を与えてくれる。宝物のように『勘ちゃん』と呼ぶ声が、そっと触れてくる指が、好きだ。「ねえ、海」「なぁに?」抱き寄せて、こつりと額を重ねる。首まで赤くなる姿に目を細めて、追い討ち。「すき」
Hrkrn/沙子ちゃんと
とん、と駆けて腕に抱きつく。驚いたように丸くなった葡萄色の瞳に私が映った。「もう、びっくりした」「ふふ、ごめんね。最近忙しかったから、つい」試験に予算会議、怒涛の数日を思い出して息を吐く。「…抜け出しちゃう?」新しいうどん屋さんができたの、なんて内緒話に目を細めた。「ふたりでね」
Irkrn/久々知くん
滑らかな豆腐を箸先でちょんと突いて、小さく溜息。「食べないのか?」まだあるぞ、と置かれた麻婆豆腐に軽く頬を膨らませる。「美味しいから、困るんだよね」「なにが?」「勘ちゃんのなかの、美味しい豆腐が久々知くんになっちゃう」それはちょっと面白くない。「豆腐以外はお前だろ」鼻で笑われた。
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