@、Aは前頁でやったタグのつづき
@tkrv/蘭ルミ
「私も好き、ルイとリンちゃんの次にね」と笑って腕に絡みつく彼女に「それなー」と頷く。俺たちはいつだって優先順位が決まっていて、お互いが一番になることはない。竜胆がルイを大切な限り俺もルイを守るし、ルイが竜胆を想っている間はルミも竜胆を守る。束縛されないこの関係がちょうど良かった。
Atkrv/竜ルイ
「今更じゃね?俺もルイちゃん大好きだし」にっ、と笑う竜胆に照れた様子はなく、当然とばかりに注がれる好意が嬉しい。兄姉の愛情ですくすくと育った私たちは、お互いが相手の一番でなければ満足ができない怪獣になっていた。額をくっつけて笑い合う。明日も明後日も、好きと言って、好きと言わせて。
Brkrn/勘海
「勘ちゃんなんて、き、」「き?」喧嘩をしてみたくてふっかけてみた。煽るようなことも言った。この子が傷つく言葉は知っているから、それは少しだけ避けて。そうすると、顔を真っ赤にした海が俺を睨んでいるのに、その瞳はたちまち潤んでいって。「い、言えない…っ」ごめんねって抱きしめちゃった。
Crkrn/海さんと辰弥さん
珍しい色をしているね、と髪を結うリボンに触れる辰弥さんに情けなく笑う。あのね、辰弥さん。「やっぱりむいてないのかなぁ」勘ちゃんが怪我をして、もう着られなくなった制服の布地を繕った。戒めのために作った、リボン。「でも、諦めたく、ないんです」知ってるよ、と差し出された手を強く握った。
Drkrn/海さんと麻子ちゃん
勘ちゃんのお友達の、大切なひと。近いようで遠い同級生。「あ、あの、」細い首がかくりと傾いて、艶やかな黒髪が桃色を滑る。「なぁに?」声まで可愛いなんて、とどきどきした。「次の実習で、あの、罠の相談がしたくて」もじ、と指先を絡ませる。ころころと笑って隣を撫でる麻子ちゃんに陥落した。
Erkrn/久々知くん
「お前は、意外と強欲だな」優しく豆腐を掬いながら久々知くんは私を詰った。「ここは長くても6年、人生はそれ以上続いていくと勘右衛門は言っていたのに」お前は信じていないんだな、と澄んだ瞳を向けられて、私のちっぽけな心が裂かれる。「そう、だね」勘ちゃんしか知らない、弱い私が泣いている。
Frkrn/海さんとさなぎ先輩
「折角良い眼を持っているのに積極性はない」胡座をかいたさなぎ先輩が、がり、と頭を掻いた。「あー、でも、流すのは得意か」指先を顎に添えて、考える素振り。「あの、」「あ、これはどうだ!?」差し出されたのは一組の鉄扇。握ればずしりと重いけれど、手に馴染む。「受け流すの、磨いてみれば?」
GWT/祭めえ
痛いくらいトリガーを握って蹲る。家にも大学にも居場所なんてない、強がっていてもボーダーだけが素直になれる場所なのに。それなのに、負けたら。「めえ?」びくりと肩が揺れる。傍らに寄り添うターコイズブルーが眩しくて唇を噛んだ。「助けなんて、いらない!」要らないのに、どうして立てないの。
HWT/和花と夏々子さん
見慣れない液晶に、溢れる情報。取り零せば播磨さんの、みんなの危険に繋がる。そう思うと指先が痛くなった。「和花、貸して」そんな時に気付いてくれたのは、夏々子ちゃん。わたしたちのSEはお互いに作用した。握られた指先が信頼の分だけ熱くなる。「……信じてる」ねえ、それ。何よりも魔法みたい。
IWT/赤坂さんと悠さん
悠さん、と名前を呼んで隣を歩く彼と腕を組む。似たような境遇で育った3人。そのうち2人は同い年。姉弟、姉妹、兄妹。振り向いた悠さんが、その美しい顔を柔く綻ばせた。「やっと仲直りしたの」「いや、羽由ちゃんがひとりで拗ねてただけ」ひどい裏切りです。違いますよ、と慌てるわたしに悠さんは、
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