名前の背中に俺の手を回してクッション代わりにしながら静かに床に押し倒す。名前は顔を赤らめて目を伏せ、長い睫毛をふるふると震わせていた。そんな彼女が愛おしくてふ、と目を細めながら制服のブラウスを丁寧に脱がせて、スカートも捲り上げる。此方からは死角のブラのホックをパチンと器用に外しながら、こんなに緊張していても女を抱く時の仕草は手慣れている自分自身に苦笑した。そのまま引き寄せられるように可愛らしい乳首をちゅ、と吸い上げると名前はビクンと背中を仰け反らせる。

「あぅっ…!」
「ふ、可愛いね。無茶はさせないから安心して。俺に、任せて」
「ん、せぇいち…」

はぁ、と艶かしい吐息混じりに俺の名前を呼ぶ彼女に応えるように今日何度目かの唇に口付けると、乳首をきゅっと指先で摘まみながら咥内に舌を捻じ込んだ。互いの唇が密着して声を上げることを許されない名前は、その細い身体を硬直させてぎゅっと目を瞑る。俺はそんな彼女の様子を一秒たりとも見逃さまいとじっと見つめながら、引き気味の彼女の舌を強引に絡め取り、一方で胸を揉んだり乳首を弾いてみたりどうしたら悦んでくれるかとそんなことばかり考える。暫らくすると名前が太腿を淫らに擦り合わせているのが視界に入り、俺はそれが嬉しくて思わず口元を緩めた。一旦胸への愛撫を止めて彼女の下半身に手を伸ばし下着越しにクリトリスを刺激してやる。そこは愛液で既に充分濡れそぼっていて、名前は一際大きく嬌声を上げた。

「ひやああんっ!」
「胸だけでこんなに感じてたんだ?厭らしい子だね…すごく、そそるよ…」
「ふ、あ…」
「指、入れるよ?痛かったら言うんだよ?」

下着を慣れた手付きで脱がせてから、中指を膣の入り口に埋めるとぐちゅりとどんどん中まで呑み込んでいく。肉壁と粘膜で熱い彼女の中は俺の指をきつく締め付けるから俺はごくりと喉を鳴らした。名前を愛してると自覚した今、此処にペニスを挿れたら俺はどうなってしまうのか。ズボンを押し上げる膨張したそれに柄にも無い不安を感じながら、膣をくちゅくちゅと素早く指で擦り上げる。ああ、もう俺の掌が愛液まみれでゾクゾクと背筋に興奮が奔る。

「あっ!あん!はっ…せ、せぇいち…!」
「ん、痛い?」
「ちがうの、も、だめ、せぇいちのが、欲しいよぉ…っ」
「…ん、いいよ。俺も、挿れたくて堪らない…」

来た。名前はとろんと瞳を虚ろにして俺の下腹部を物欲しそうに見つめている。名前を、傷付けないように。俺の欲望のままにセックスしてはいけない。だけど愛してるからこそいつも以上に貪欲になるから矛盾している。挿れながら理性を保つことが出来るのか。硬く猛ったそれを取り出して名前の秘部に擦り付け愛液で馴染ませながら、初めてセックスの重みを知る。先端をゆっくりと挿入すると、彼女の膣は根元まで俺を容易に受け入れた。

「ハ、ァ…名前っ…」
「あ、ん…!せ、いち、好き…っ」

ぐちゅ、ぐちゅ

名前のことを考えて控えめに緩々と腰を動かす。これが本当にキツイ。中途半端な快感にペニスが敏感に反応してぴくぴくとまた余計に大きくなった。焦らされて逆に興奮するなんて俺はマゾっ気でもあるのだろうか。ハァ、と熱の篭った吐息を吐き出しながら今にも加速しそうになる腰を擦り千切れそうな理性で抑える。本当は今すぐ、何も考えられなくなるくらいに激しく奥まで突いてやりたい。でも、それでは名前が。ギリギリのところで葛藤していると、ふと名前が俺の頬に手を添えてきた。

「せ、いち…?」
「…ん、なに、名前…」
「我慢してる…?」
「え」
「もっと、好きに動いて欲しいな…」

名前の健気な言葉にドクン、と心臓が跳ね上がる。駄目、だ。

「で、も。俺は名前に優しくしたいんだ…好きに動いたら、名前を壊しそうで…他の女にしたみたいな抱き方、君には絶対にしたくない…」
「うん…ありがと。嬉しい。よく、わかってるから…だから、ね?お願い。もっと激しく…してください…っ」
「……っ…、名前…」

名前の切なげな懇願がまるで鋭いハサミのように、ぷつりと張り詰めた理性の糸を呆気なく断ち切った。次の瞬間、俺は大きく腰を動かして彼女の最奥にペニスを突き立てる。

ぐちゅぐちゅぐちゅ

「はああああんっ!!あっ!ああん!!」
「名前、名前っ…!ごめん、止まらない…!愛してる…!んっ」
「んっ、はっ、せぇいち、あんっ!」

口付けて、快楽にその身を任せて何度も子宮口を突くとその度に名前は咽び鳴いた。きつい膣内で無理矢理動いて内壁を激しく擦り上げれば、名前とのセックス以外どうでもよくなるくらいに快感でペニスが気持ち良くて興奮に息が荒くなる。早く濃い精液を可愛いまんこに吐き出したくて、ぱん!ぱん!と肌のぶつかり合う音と、愛液が絡んで辺りに飛び散る音が大きさを増していく。

「はっ、はぁっ…名前、ちんこ気持ちいいよ…!出るっ、中に出すよ…!」
「あん!お、おまんこにせぇいちの精液出してぇ!あん!きもひいいよぉ」
「くっ、あっ、出る、名前…っ!」
「ひやああああんっ!!」

ビュルビュルッ

名前の子宮に俺の欲望をたっぷりと注ぎ込む。同時に達した彼女の膣が精液を一滴残らず搾り出そうと俺のペニスをきつく締め付けるから俺の吐精は暫らく続いた。がくりと意識を失ってしまった彼女を見下ろして漸くペニスを引き抜くと、綺麗なまんこに反して汚い白濁がどろりと流れ出るから俺が名前の全てを支配しているようで無意識にほくそ笑む。

雨は止んだ。もう、女と遊ぶのはやめだ。名前だけを俺の全てをもって愛そう。

「君に、俺の全てを捧ぐ…」

気持ち良さそうに眠る彼女の唇に、そう言って、また口付けた。


end.