時計の針が午後十二時を差す。既に精液に塗れた私の顔に三度目の射精がなされた。ぬるぬるとした生温い白濁が目元から唇にかけてべっとりと付着し、汚された睫毛が重く目を開くのも気怠い。故に視覚を奪われがちな上に生臭い匂いに嗅覚まで完全に奪われてしまって、私は泣きながら精市に懇願した。

「あっ!はぁ!やっ…せぇいち、待っ、もうやだぁ…ひああん!!」
「んっ…は、ぁ…あー、気持ちい…」

ビュクビュク!と勢い良く亀頭から飛び出るそれは濃厚で大量だ。嫌がる私の両手を頭上で一纏めに押さえ付けながら遠慮無く顔射する彼にはサディストの太鼓判でも押してやろうか。恍惚と譫言を漏らす精市をうるうると見上げると、彼は興奮の眼差しで私を一瞥してから視界を遮る精液を親指で優しく拭ってくれた。そうしてあやすように私の髪を撫でながらねっとりと低く囁く。

「言ったろ?溜まってるって…」
「も、もうやだぁ、べとべとする…!いやぁ…っ」
「ふふ。でも名前のここ、まだまだ気持ち良さそうに震えてるよ。そろそろ中に出して欲しいのかな」
「ちが…っあああん!!」

数度の射精を経ても未だに硬くそそり立つペニスを膣内に充てがうと精市は中まで腰を押し進める。彼のペニスの大きさに慣らされた膣内はすんなりと太く大きいものを受け入れ、全体を包み込むと具合良く締め付けた。前後運動に伴う卑猥な水滴音は遂に聴覚までも奪って行く、ああ、私はもうダメかもしれない。内壁を何度も擦られれば意識が飛びそうなくらいに快感に打ち震える素直な身体だ、精市と同様に既に何回も達した私は脱力しながら精市愛用のオナホール的役割を果たす。いや、精市は骨の髄まで私を愛したいだけなのだろうけれど…人形のようにガクガクと揺さぶられていよいよ思考も霞んできた。

「はぁっ…可愛い、俺の精液まみれで本当に可愛いよ…!食べたいくらい可愛い…!」
「んんっ!!」

一糸纏わぬ姿の私の隆起した胸の突起を口に含んで舐め回しながら精市は奥まで容赦無く突き上げる。すごく気持ちいい。結合部からとめどなく流れ出る愛液がペニスに絡み付いて子宮の奥まで精市の猛った雄を誘い込んだ。快感に従順になれるよう精市の調教は施されていて、喉の奥からだだ漏れる嬌声が止らずに、涙を流して突かれる衝撃に耐える。精市は私のあられもない姿をうっとりと目に焼き付けながら、ちゅ、と愛おしげに私の唇を啄ばんだ。けれどそれも精液の味しかしない。摩擦の繰り返しで下半身の感覚も麻痺してきたし、セックスで神の子に五感を奪われるなんて本当に笑えない。

ぐちゅぐちゅ

「あっ、やっ!イっちゃう!イっちゃうよぉせぇいち…!!あん!あっ」
「ん…いいよ、中に沢山出してあげるからね…!はぁ、んっ…俺の精子、この厭らしいまんこに欲しいんだろ…っ?」

つんつんと指先で陰唇を軽く叩いて場所を示しながら精市はピストンのスピードを上げる。思考が停止し、理性を消失し、快楽に溺れた私の精神は性奴隷にまで成り下がる。自ら腰を振りペニスを欲しがりながら無我夢中で精市の名を呼んだ。

「あっ、せぇいち…!欲しい!ほしいよぉ!はぁっ、ああん!せぇいち、精子いっぱい出してぇえ…!」
「…っハッ、ほんと、今日は最後まで誘ってくるね…いいよ…出すよ…!くっ…!」
「ひあああああん!!」

子宮口までペニスを突き刺し先端を捻り込むようにして射精する精市の、熱く弾け飛んだ白濁の感触を全身で受け止めながらビクンビクンと頂点に達する。絶頂を迎えた膣は最後の一滴まで精市から精液を執拗に搾り取った。それに満足したのか、はあ、と息をついて彼は自身のそれを膣からずちゅりと抜き取ると、先程までの雰囲気は何処へやらえへへと可愛く笑ってなんとなく誤魔化す。

「ごめん、名前、大丈夫…じゃないよね」
「…っばか!顔も、こんなべっとりっ…ふ、ふぇえ…っ目に精液入ったぁ…!」
「な、泣かないで!君が可愛過ぎてつい…ごめん、シャワー浴びようね…あの…目、大丈夫?」
「だいじょうぶじゃないっ」

床に脱ぎ散らかしたパジャマやらカーディガンやら下着を見て、パジャマパーティーがパジャマパーティーだけで終わるはずがなかったと身を以て知ったのだった。


end.