夢のシャッフルチーム

ここはボーダーのラウンジ。
今日は、三輪、米屋、奈良坂、出水、辻、隠岐の17歳メンバーが勉強をしていた。

「こういう集まりに三輪が来るのは珍しいな」
「それを言ったらおまえもだろう、奈良坂」
「オレの課題がやべーかんな」
「偉そうに言うな、槍バカ」
「愉快なメンバーやなぁ」
「なんで俺まで…」
「辻ちゃんは先生役だろ!」
「奈良坂と辻は賢いからな!」

そんな話をしながらも、真面目に課題に取り組むのは、三輪と奈良坂の影響が大きいだろう。
勉強を始めて2時間ほどが経つと、さすがに集中力が切れてきた。

「もう無理ー!頑張ったっしょ!休憩!」
「陽介…まだ終わってないぞ」
「2時間も経ってるぜ!?人間、適度な休息も必要だって!」
「まあ一理あるな」
「なんか甘い物でも買いに行こー」
「ほんならおれも行こ」

米屋と隠岐は食べ物を買いに、ボーダー内にあるコンビニに向かった。

二人が戻ってくると、残っていた出水と辻がある一点を見ていることに気づく。

「何しとるん?」
「おう、おかえり」
「あれ」

辻が指をさした方向を見ると、そこには荒船と女主人公が座っていた。







「荒船さんと苗字さんじゃん」
「学校帰りかな?」
「だろうな、制服着てるし」
「トリオン体に換装してないんだな」
「女主人公さんの制服姿初めて見た!」
「弾バカ大きな声出すな!」
「なんで二人なんだろう?」

荒船と女主人公は、広いテーブルにも関わらず、隣同士に座っていてタブレットを見ていた。

「ランク戦のログでも見てるんやない?」
「にしても距離近くね?」
「あの二人って…付き合ってるのかな?」
「付き合ってないだろ?」
「影浦さんいんじゃん」
「でも影浦さんとも付き合ってないんでしょ?」

そんな話をしていると、荒船が女主人公の髪の毛を触った。

「!!」
「あれは付き合ってる距離だろ!」
「荒船さんは、素でああいうことやりそう」
「すごい…」
「てか、あの二人の顔面偏差値えぐくね?」
「奈良坂くんと那須ちゃん見てるみたいやな」
「そうか?」

と、そこに影浦、村上、穂刈そして水上が現れた。

「あ、四人来た」
「確か、あそこって同じクラスだったよな」
「仲ええなぁ」

影浦が荒船、女主人公側の席に座ると、村上、穂刈、水上は反対側に座る。

「やっぱり影浦さんは女主人公さんの隣なんだな」
「だな」
「一個上の先輩たちって、雰囲気あるよなー」
「たしかに」
「おい。そろそろ再開するぞ」

三輪が声をかけるが「えー!もうちょっとだけ!面白いんだって!」と米屋は待ったをかける。

「おまえな…」
「やっぱ先輩たちかこいいよな!」
「鋼さんはアタッカー4位だし、影浦さんも点没収されたけど、実質鋼さんよりも上だろ?」
「荒船さんと穂刈先輩は合同訓練でもいつも上位やしな」
「荒船さんは弧月もマスタークラスだしね」
「水上先輩も、あのトリオン量であれだけできるのはすごいと思うんだよな!技術がすごい!」

一つ上の先輩たちを褒めちぎる17歳男子たち。

「んで、女主人公さん!」
「苗字さんのサポート力はチームに欲しいよなー」
「スコピ使い始めてから攻撃の幅も増えて、なかなか落とせなくなったよな」
「遠近どっちもいけるのは強いな」

出水は「女主人公さんと同じチームで戦ってみて〜!」と言った。



「やるか、シャッフルチーム」

「!!」

出水の言葉に答えたのは、17歳メンバーではなく穂刈。

「穂刈先輩!」
「おめーら、チクチク刺してくんじゃねーよ!」
「影浦さん!」

穂刈と影浦、そして村上が出水たちのテーブルに来ていた。

「やっぱ気づかれたかー!」
「影浦先輩のサイドエフェクトがあるだろう」
「そらバレるな」

影浦は無理やり席に座ると「んで?何の話してたんだよ」と出水に聞く。

「いやー、女主人公さんと一緒のチームで戦ってみたいなーって話してただけです」
「それがメインじゃないだろ!」
「先輩たちのことめっちゃ褒めてたんですよ〜」

出水の言葉を訂正する米屋と隠岐。

「ちょうど6人ずついるからな」
「ここにいるメンバーでシャッフルしてやるか、ランク戦」
「楽しそうじゃねえか!」

そんな話をしていると、いつの間にか荒船、水上、そして女主人公もこのテーブルに来ていた。

「勝手なこと言うのやめなさい」
「でも面白そうじゃないっすか?」
「面白そう、とできるは違うのよ」

シャッフルチームという言葉を聞き、辻が顔を青くしている。

「辻ちゃんが女主人公さんと同じチームになる確率は低いんだから安心しろって」
「で…でも…まままんがいち…苗字さんとおおおなじ…チーム…」
「やるとも決まってないことでそんなになるなよ」
「むしろ敵同士で遭遇した時のがヤバくね?」
「それだといつものランク戦と変わらんな〜」

そんな辻の様子に出水と米屋は苦笑する。

「でも、もしやるってなったらどうします?」
「やっぱくじ引きですか?」
「くじ引きも面白いけど、ちゃんとバランス考えて作ったほうが楽しいだろ」
「荒船さんナイスです!」
「盛り上がるな!」
「バトルジャンキーども…」

三輪はため息をつく。

「荒船さんもノリノリですね!そしたら今度まじでやりましょうよ!」
「そう言うと本当にやることになるからやめなさい」
「えー!女主人公さんと一緒に戦いたい〜!」
「そんなかわいく言ってもダメよ」

そんな話をしている横で、辻と隠岐、そして影浦は紙に名前を書き出そうとしていた。

「ほんならポジションごとに名前書き出していきましょか」
「いいね」
「さっさと書け!」

隠岐はランク順に名前を書き始める。

アタッカーは、米屋、影浦、辻、村上。
シューターは、出水、水上。
スナイパーは、奈良坂、隠岐、荒船、穂刈。
オールラウンダーは、三輪、女主人公。

「…こう見るとスナイパー多くないですか?」
「荒船はアタッカー運用だな」
「そう考えると、結構バランスよく3チームも4チームできそうやないですか?」
「たしかに」
「三つ巴でも四つ巴でも面白そうだな」
「でも犬飼先輩と北添先輩がいないからガンナーいないね」
「こっちも里見、片桐、若村がおらんしな」
「クソ犬はいらねー!」

盛り上がる三人を見て、女主人公は頭を抱えた。

「前みたいに本当に臨時ランク戦やることになるかもしれないわね…」
「そうなったら絶対一緒のチームになりましょうね!女主人公さん!」



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