18歳組ランク戦01

「ランク戦のないときであれば大丈夫とのことでした!18歳組のランク戦、やりましょう!」

前に18歳組で話をしていた六頴館vs三門第一のランク戦の話を、誰かが武富さんに話したみたいで、いつの間にか上層部の許可まで取れてしまった。

「私が実況をやるので、解説も探しておきますね!いつにしますか?!」
と、武富さんもノリノリということで、本当に実現することになった。





「女主人公さーん!聞きましたよ!面白いことやるんですね!」
「楽しみにしてますね」
「18歳組の先輩たちの戦いが見れるの楽しみー!」

出水くんや烏丸くんから声をかけられたけど、情報が回るの早くない??

「もう結構みんな知ってますよ!」
「俺たちの代も学校で話題になってたので知ってます」
「みんなノリノリだね」
「だって!なかなかないっしょ!こんな面白い話!おれらもやりてーな」

出水くんや烏丸くんたち、17歳、16歳組も今度やってもらおう。
きっと上層部はOKしてくれるはず。

「で、チームはどんな感じになるんですか?」
「えっとね」

六頴館vs三門第一になると、どうしても人数が合わなくなってしまう。
なので今回は、18歳組という大きな括りで行うことになった。

チームA:荒船くん、犬飼くん、蔵内くん、私、オペレーター:国近さん
チームB:雅人くん、王子くん、水上くん、穂刈くん、オペレーター:今さん
チームC:鋼くん、ゾエくん、当真くん、鳩原さん、オペレーター:加賀美さん

神田くんにも声をかけたのだけれど、12月まででボーダーをやめるからこんな自分が参加してもあれだから、と言って断られてしまった。

「へー。結構いい感じになりましたね!」
「確かに。どのチームもバランスがいいすね」
「うん。でも私たちのチームだけスナイパーがいないから」

そう、私たち六頴館チームはスナイパーがいない。

「でも、みんな機動力もあって足も速いし、頭もいいから色々できそうですね!」
「ありがとう。なんとか勝てるように頑張って作戦立てるよ」
「絶対見に行くんで!」
「楽しみにしてます」

地味にプレッシャーをかけていかないでほしい。







本日は、ランク戦がお休みの日。
ということで、本日18歳組仮想ランク戦を行うことになった。

上層部からも、「お前たちのランク戦なら下も勉強になることが多いだろう。しっかりやれ」と言われたので、みんなやる気になっている。

ランク戦室には、C級の訓練生やA級、B級の人たちがいるみたい。
いつものランク戦よりも緊張してきた。

「そんじゃ、作戦のおさらいな」
「うん」

私たちは、二宮隊の作戦室を借りている。

「せっかくなら、隊服もお揃いにしてくださいね!」
と武富さんに言われたので、それぞれのチームでランクが一番高い部隊の隊服と作戦室を使うことにした。
なので、私たちは二宮隊の隊服であるスーツを着ている。

「なんか、みんながうちの隊服着てると面白いね!」
「なんだかホストの集団みたい」
「確かに、荒船や犬飼はホストに見えるな」
「蔵内くんも見えるよ」
「じゃぁ女主人公はなんなんだよ」
「うーん…みんなのボディーガード?」
「なにそれー!でもみんなはいつもと違うけど、おれは変わらないからつまんないなー」

そう言いながら、犬飼くんは自分の隊服を見た。

「それを言うならカゲと当真も変わんねーだろ」

雅人くんもいつもと同じ影浦隊の隊服なのは、少し残念。
王子隊の隊服とか、似合わなそうだから着てもらいたかった。

「それもそっか。まぁいいや。みんなのレアなスーツ姿が見れたし」
「苗字もなかなか似合ってるな」
「蔵内くん、ありがとう」

そろそろ転送開始10分前だ。

「どうする?ここは荒船くんが仕切る?蔵内くんにする?」
「そうだな。俺は隊長経験がないから荒船に任せようかな」
「俺か?会長の方が向いてるだろ」
「まぁまぁ。俺も荒船くんでいいと思うよ!なんだかんだ、隊長経験者がまとめるのが早いでしょ」

そう言うと、荒船くんがうなずいた。

「じゃぁ俺が仕切るか。とりあえず、俺たちは機動力が高いから、足の速さを活かそうと思う。王子隊みたいな感じだな」
「それならわかりやすい」

マップは市街地Aの標準なマップなので、地形戦で有利を取るのは難しい。

「まずは合流優先だな。うちにはスナイパーがいないから、やりにくい部分もあるとは思うがなんとかなるだろ」
「そうだね!各自の判断でどうにかできそうだしね」
「他のチームが合流する前に、一人ずつ確実に落とす。カゲと鋼、後ゾエのメテオラ、スナイパーの射線には気をつけろよ」

「「「了解」」」

「何かあれば頼りたまえー」

今回私たちのチームのオペをしてくれるのは国近さん。
六頴館の3年にはオペがいないので、くじ引きで国近さんにお願いをした。

「国近さん、よろしくね」
「任せて」

「絶対勝つぞ」





同じころ、チームBの作戦室では影浦、王子、水上、穂刈、そしてオペレーターの今が作戦会議をしていた。

「このメンツやったら、カゲが前に出て王子と俺がサポートする感じやな」
「そうなるね。ぼくならカゲくんの足にもついていけるし」
「いけそうだな、このメンバーなら」
「なんだっていいぜ!俺はいつも通り暴れるだけだ!」

チームBは隊長経験者が2人いるが、今回は水上が指揮を執るようだ。

「まぁカゲと王子は好きに動いたらええ。あとは転送位置次第やな」
「おっけー。頼りにしてるよみずかみんぐ」
「それやめぇ」

チームCでも同じように作戦会議をしていた。

「このチームだけスナイパー2人っていうのが面白いな」
「ごめんなさい…あたし、あんまり役に立たないと思う」
「そんなことないよー!鳩原ちゃんが相手の武器を狙ってくれるだけで、助かるよ!」
「うん…」
「じゃぁスナイパーの二人は各自で動いて、オレとゾエは合流する感じでいいか?」
「そうだね!そういう感じにしよう」

このチームには隊長経験者はいないが、意外とうまくまとまりそうだ。


そうこうしているうちに、転送1分前になった。



>> dream top <<