18歳組ランク戦02

『ボーダーの皆さんこんばんは!海老名隊オペレーターの武富桜子です。本日は、なんと!18歳組のみなさんによる臨時のランク戦を行います!今夜限りの超!レアな対戦です』

B級ランク戦のランク戦室には、今回の実況、武富と解説の隊員が話を始めていた。

『今回のレアな対戦の解説には、嵐山隊の嵐山隊長と風間隊の風間隊長に来ていただきました!よろしくお願いします』

『よろしくお願いします』
『よろしく』

スクリーンにそれぞれの部隊の編制が映し出された。

『さて、今回は3チームの3つ巴の戦いとなります。それぞれのチームの編成はこの通りです』

『面白いですね。それぞれ意外とバランスが取れているように見えます』
『そうだな。ぱっと見だと、どこが勝つか想像がつかない』



「京介ー!」
「出水先輩」

烏丸に気づいた出水は、席を立ち烏丸を呼んだ。

「ここ空いてるぞ」
「ありがとうございます」
「よっす京介!」
「米屋先輩もいたんですね」
「当たり前だろー。こんな面白い試合、見るしかないだろ!」
「まぁそうっすね」

烏丸は周りを見ると「A級やB級の人たちも来てますね」と言った。

「まぁ、みんな気になるわな」
「単純に面白そうじゃね?オレたちも今度やろうぜ」
「上層部に交渉だな」

あっという間に座るところがないくらい人が集まってきた。


『さぁ時間です!全部隊転送開始!』

3部隊の転送が完了。

『今回は、市街地A。時刻昼のマップとなっておりますので、標準なマップです。自力が試されるこのマップで、3チームはどのような戦いを見せるのか!』

「見てみろよ!女主人公さんたちスーツだぜ!」
「二宮隊の隊服だよな?おもしれーな」
「レアですね。女主人公さんのスーツ」
「女主人公さんたちのチーム、顔面偏差値えぐいな」

まずは全員、一定の距離を空けて転送された。


「ここから一番近いのは誰だ」

チームAの臨時隊長、荒船はレーダーを見ながら考えていた。

『まずは合流でいいかな?』
「あぁ。みんな俺のところまで来れるか?」
『うん、大丈夫』
『問題ない』
「わかった」


『チームAは部隊の合流を目指す動き。一方他のチームは動きがバラバラですね』
『スナイパーがいるチームはスナイパーが別行動をしている。チームBは、影浦が自由に動くいつものスタイルだな』
『そうですね。チームCは村上隊員と北添隊員が合流しそうですが、どうでしょう』


ヒュルルル

ドン ドン

「!!」

「出たー、ゾエの適当メテオラ」

『ゾエくん、一発も当たってないよ』
「レーダー頼りだから仕方ないか」
『ゾエ、そっちに誰かが向かってる。気を付けろ』
「了解了解ー!」

北添の適当メテオラは全員が回避したが、そのおかげで北添の位置を知ることができた。

「俺はゾエをぶった切ってくる!」
『それじゃあぼくは他のところに向かおうかな』
『せやな。ほんなら俺は王子に合流する』


「女主人公!」
「荒船くん!」

女主人公と荒船が合流をした。

「俺たちは合流したぞ。犬飼、会長はどうだ?」
『こっちも向かってるけど、先に他の人に見つかりそう』
『俺も向かってる。だけど一人こっちに向かってきてるやつがいるな』

犬飼の近くには王子が、蔵内の近くには村上がいた。

「見つからないようにうまく避けろ。俺たちもそっちに向かう」
「ねぇ、そしたらこれって水上くんかな?」

二人の近くに仲間ではない人間のレーダー反応があった。

「そうかもしれないな」
「そしたら獲りに行こうか」
「あぁ」


当真と鳩原、そして穂刈はそれぞれ狙撃位置についていた。

「そっちに向かってるぞ、荒船と苗字が」
『ほんまに?レーダー上で揃ってる二人組がそういうことやな』
「ここからなら援護ができる、水上の」
『頼りにしてるで』
「任せろ」


「見つけたぜー水上!」
「来よったな荒船」


『おおーっとここで荒船隊員と苗字隊員が水上隊員に追いついた!』
『穂刈隊員がいるので実質2対2ですが、二人が穂刈隊員に気づいているかわからないですね』
『そうですね。スナイパーはバッグワームを装着しているので、レーダーには映っていません』


「アステロイド!」

水上がアステロイドを荒船に向けて撃った。

「シールド!」

荒船はそれをシールドで防いでいる間に、女主人公はハウンドで援護した。

「おっとっと!2対1は卑怯やでー」
「どうせ穂刈くんが狙ってるでしょ?」
「どうやろか」

水上のその言葉と同時に、上からハウンドが降り注ぐ。

「!!」
「シールド!」

「2対1は、卑怯なんじゃないかな」
「王子!」
「王子くん」

『ここで王子隊員が合流しました!これはチームBが有利か!』

荒船と王子は弧月とスコーピオンで切り合っていた。

「やっぱり強いね」
「それほどでもな!」

耐久性が低いせいで、王子のスコーピオンが荒船に折られる。
そこにすかさず、女主人公がアステロイドを撃ち込んだ。

「させんで」
水上がシールドを展開すると「そうくると思ったぜ!」荒船の足元に女主人公がグラスホッパーを出して、荒船がグラスホッパーを使って水上との距離を一気に詰める。

「荒船がこっちに来るんかいな」
「獲った!」

荒船の弧月が水上の首を捕らえた。

ボンッ!

『荒船隊員が水上隊員を捕らえたー!ここで水上隊員がベイルアウトです!』

先制点がチームAに入った。

「荒船くんさすが!」
「ナイスアシスト!」

『今のは苗字が綺麗にアシストを決めたな。よく見ている』
『本当ですね。王子隊員を狙うと見せかけて、本当の狙いは水上隊員。それを悟らせないのが上手いです』


「今のは綺麗に決まったなー」
「同じクラスってこともあって、あの二人息ぴったりだな」

出水と米屋がスクリーンを見ながらそう言った。

「やっぱ何も言わなくても周りを見て冷静に判断してくれる味方がいると助かるよな」
「本当にな。女主人公さんのサポート力たけー」



「おい水上!てめーやられてんじゃねーよ!」
『いやーすまんかった。完全にやられたわ』
『暇がなかったな、援護する』
「穂刈、てめーもちゃんと仕事しろ!」
『影浦くん、近くにゾエくん以外にもいるから警戒してね』

別の場所でも隊員が集まってきている。


『ねー、王子くんそっち行ったよね?』
「おう、こっちにいる」
『じゃぁおれも合流するね!会長は大丈夫?』
『あぁ。ただこっちに村上とゾエ、影浦も集まってきそうだ』
「それなら蔵内くんの方に向かおうか」
「そうだな。犬飼、お前も会長のところに合流で」
『犬飼、了解』



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