18歳組ランク戦03

「見つけたぜーゾエ!」
「やばいやばい!カゲに見つかっちゃったよ!」

『オレももうすぐそっちに着く。それまで耐えろ』
「鋼くん早く来てー!」

『ぼくもそっちに向かってるから、それまで頼んだよカゲくん』
「早く来いや!」

場所は変わって、ここでは影浦と北添がマッチアップをしている。
ただ、村上と王子、そして近くにいる蔵内のもとに荒船、女主人公、犬飼が向かっている。
全員揃えば、3チームの乱戦になりそうだ。

その現場を、スナイパーの3人はそれぞれの狙撃位置から様子を見ていた。

『当真くん!そろそろ仕事してー!』
『外れる弾なんか撃てるかよ』

当真はスコープを除いているが、まだ撃たない。
初弾を確実に当てるために、様子をうかがっていた。


「いくぜ!」

影浦が北添に向かって走り出した。
スコーピオンを2本繋げるマンティスが、北添に襲い掛かる。

「やば!シールド」
北添はシールドを張りながら、片手でメテオラをセットしているグレネードガンを乱射した。

「丸見えなんだよ!」


『ここで影浦隊員が北添隊員との距離を詰める!この距離だとアタッカーの影浦隊員が有利か!』
『北添隊員はガンナーとしてはとても優秀ですが、動きが速い影浦隊員についていくのは難しいでしょう』
『村上が間に合わないと厳しそうだな』







嵐山の言葉通り、間合いを詰める影浦に対し、北添は防御をしながらの戦いになるため不利な状況になっていた。

次のマンティスはかわすのは難しそうだ、と誰もが思ったその瞬間。

ドン!

『な!これは!鳩原隊員の狙撃です!鳩原隊員の狙撃が影浦隊員のスコーピオンにヒット!』

「鳩原か」
「鳩原ちゃんありがとう!」
『ううん、役に立ててよかった』

「間に合ったな」
「鋼!」

『ここで村上隊員が北添隊員と合流!これは分からなくなってきました』

「これで実質3対1だな」
「乱戦なら負けねーよ!」

影浦と村上は、お互いスコーピオンと弧月で切り合う。
少し間合いが離れると、村上の旋空弧月が飛んでくる。

『村上隊員は旋空がありますからね。影浦隊員のマンティスが長いといっても、距離を詰めないとなかなか厳しい』
『距離を詰めようとしても、北添もいる。さすがにこのままだと分が悪いな』

「カゲくん、お待たせ!」
「おせーんだよ!」

『ここで王子隊員が合流しました!』

影浦に王子が合流したことで、状況は一気に変わった。
影浦は村上、王子は北添、それぞれ戦いに集中できることになる。

「スナイパー警戒しろよ!」
「おっけー!」

ボンッ!

「な!」
「ベイルアウト?!」

『おおーっとここで鳩原隊員がベイルアウト!一体どういうことだー!』
『さっき鳩原が狙撃をしたことで場所が割れた。チームAはそれを見逃さなかったということだ』

そう。
鳩原が影浦のマンティスを破壊した時に、荒船が犬飼を鳩原のもとに向かわせていたのだ。

「同じチームメンバーだけど、そこは遠慮するなよ」
『もちろん!今日はチームAだからね!』

『犬飼隊員に得点が入ります!これでチームAは2点目!他のチームもそろそろ得点が欲しいところ』

「やられたな」
「まさかそっち行ってるとは思わなかったね!鳩原ちゃん大丈夫ー?」
『うん。ごめんね』
「点を取り返すぞ」
「ほいさ!」


スクリーンを見ているC級隊員たちは驚きの声を上げていた。

「すげー」
「まさか犬飼先輩がそっちいってるとは思わなかったな」
「チームAやっぱつえーな」


『ここで荒船隊員、蔵内隊員が乱戦の現場に到着しました!』
『3部隊が揃った。ここからどう動くかで勝負が決まる』


「あ?おい女主人公はどこだ?」
「言うわけないだろ」
「女主人公は隠れているのか?レーダーにも映ってない」


女主人公は近くの家の屋根にいた。

「みんなー、上手に避けてよ。メテオラ」

メテオラを出すと、3チームが揃っている近くにメテオラを落とした。

「おお!」
「女主人公か!」

『これは苗字隊員のメテオラ!現場は大混乱です!』

「乱戦ならこっちのもんだぜ!」

影浦は隙をついて蔵内を捕らえた。
蔵内は置き土産のハウンドを王子めがけて撃ち込んだ。

「残念、気づいてるよ」
「おまえにはバレてるよな」

蔵内がここでベイルアウト。
王子はシールドで防ぐと、そのまま荒船の方に向かっていった。
そこに村上も参戦。
ただ、時間差で置いていた蔵内のハウンドが村上の右腕に直撃し、村上は右腕を失った。

「ゾエ!」
「はいよー!」

村上の後ろから、北添がグレネードガンを乱射。
シールドを張るのが少し遅かった王子に被弾して、王子がベイルアウト。

「メテオラ!」

女主人公のメテオラはまだまだ止まらない。

「当真!」
『はいはい。見えてるぜ』

メテオラで攻撃をしている女主人公をイーグレットで狙う当真。

「苗字ちゃん、悪くおもうなよー」

ドン

「女主人公!」

『当真隊員のイーグレットが苗字隊員を狙った!これは苗字隊員ベイルアウトか!』
『いや』

『な!』
「残念」

『防いでいる!シールドの防御範囲を狭くして当真隊員の狙撃を防ぎました!』
『苗字隊員には強化動体視力のサイドエフェクトがあります。ギリギリまでどこにくるのか見てからシールドを張ることができるのでイーグレットでも防ぐことができます』

「当真くん見っけ」
『あらあら、やっちまったな』

「女主人公!おまえは当真を追え!こっちは犬飼となんとかする」
『苗字、了解。二人ともよろしくね』
『任せて!もう着くから』

『ここで当真隊員の位置がバレて、苗字隊員が当真隊員のもとへと向かいます!』

グラスホッパーを使って苗字は当真の場所まで一気に飛んだ。

『当真!女主人公がそっちに行ってる!』
「しかたねー。迎え撃つか」


地上では、右腕を失った村上と北添、影浦、そして荒船と犬飼がにらみ合っていた。

「これで当真は落ちたな。チームBはあとはカゲと穂刈」
「鋼くんは片腕がないし、いけそうだね」

『現在の得点は、チームAが2点、チームBとCがそれぞれ1点ずつとなります。あっと、ここで当真隊員がベイルアウトです!』

当真のもとに向かった苗字が、当真を落としてチームAが3点となった。

『チームの援護がほぼない影浦隊員はやはり不利か!』
『影浦隊員は乱戦に強いので、まだわかりませんね。スナイパーもまだいます』
『そうだな。ここに苗字が戻ったら、また場が荒れるぞ』



>> dream top <<