18歳組ランク戦04

「(俺とおまえで仕掛けるぞ)」
「(了解!まずは一人のカゲを狙う感じでいいかな?)」
「(あぁ)」

荒船と犬飼が影浦めがけて一斉に動き出した。

『チームAは影浦隊員狙いです!』

「クソが」

影浦はサイドエフェクトとマンティスで対抗する。

『チームCの二人は様子見といった感じですね』
『そうですね。無理に入る必要もない、といった感じです』
『まずは影浦を確実に落としておきたいだろうからな』

犬飼が距離を取って、アステロイドで影浦を狙う。

「ち!」
影浦がシールドで防御に徹しているところに、荒船が間合いを詰める。
影浦はそのまま村上や北添のいる方向に走っていった。

「こっちに来るのか!」
「このまま迎え撃とうか?」
「仕方がないな」

『影浦隊員はチームCも巻き込もうという動きです。やはり一人で戦うのではあれば乱戦にしたい様子』

ドンッ!

「穂刈!」
『忘れているな、オレのことを』

穂刈がイーグレットで荒船を狙う。

「クソ!」

『荒船隊員被弾!頭と心臓部は外れましたが、結構な傷の深さです!』

「よし!」

シュッ!!

「うわーやっちゃったよ」
「ゾエ!」

場が荒れてきた隙をつき、影浦が北添をマンティスで落とした。

ボンッ!

『ここで北添隊員がベイルアウト!チームBに1点が追加されます!』







「荒船くん大丈夫?」
「あぁ。けど長引くとトリオン切れでベイルアウトだな」
「後は鋼くんとカゲと穂刈くんか。苗字ちゃんに穂刈くん狙いにいってもらう?」
『どうする?行こうか?』
「そうだな。スナイパーは見失うと厄介だ。見つけたときに追うのが一番だな」
『そうしたら私が穂刈くん獲りにいくね』
「頼んだ」

傷が深いのは荒船、そして右腕を失った村上。
影浦と犬飼は無傷という展開。

「いくぜ」

まず動いたのは荒船。
村上に向かっていき、村上をそれを受ける。

「左でもそこそこ動けるんだな!」
「意外とな!」

村上が荒船の攻撃を避けると、荒船は体勢を崩す。
そこに村上が切りかかろうとすると、「させないよ」と犬飼が村上を狙う。

「おめーの相手は俺だ!」
「呼んでないけどなー」

そんな犬飼に、影浦が突っかかる。

体勢を立て直しかけた荒船を、村上の弧月が捕らえた。

ボンッ!

荒船がベイルアウトをし、これでチームCも2点目となった。


「荒船がやられたぞ」
「そうみたい。仕方ないからこっちも点数を取り返すわ」

穂刈のところまで追いついた苗字は、穂刈に向かってハウンドを撃ち込む。

「シールド」

穂刈はシールドで防御をするが、さらにアステロイドが襲い掛かる。
アステロイドが被弾して、穂刈もベイルアウトとなった。

『ここで穂刈隊員もベイルアウトです。チームAが4点目!』

「穂刈くんがベイルアウトしたわ。犬飼くん、大丈夫?」
『うん。なんとか。でも早く来てくれると助かるかなー!』
「すぐに向かうね!」


苗字が犬飼たちのいる場所に急ぐ。
影浦、村上のアタッカー二人が戦っているのを見ながら、犬飼はチャンスを待っていた。

「様子見してんじゃねー!」
「おっと!」

そこに影浦のマンティスが刺さり、犬飼の左腕が飛んだ。

「まずはおめーからだクソ犬!」
「ひどいなーそんな言い方!」

そのままの勢いで、影浦は犬飼を落としにかかる。
スコーピオンでガードを削りながら、急所を狙う。

「旋空弧月!」

村上の旋空が二人を狙うが、うまくかわす。
ただ、そのタイミングで影浦はマンティスで犬飼に止めを刺した。

「やられちゃったよ」

ボンッ!

『ここで犬飼隊員もベイルアウトです!全チーム残り1名となりました!』

「犬飼くんごめん!間に合わなかったね」
『大丈夫だよー!苗字ちゃん、後は頼んだ!』

『これでチームAが4点、チームBが3点、チームCが2点となります』
『同じ18歳組ということで、やっぱり実力が均衡していますね』


「わー。見事に雅人くんと鋼くんが残ってるよ」
「女主人公!おめーも下りてこい!」
「この3人でやるのは面白そうだな」

苗字は屋根からは下りず、その場でメテオラを出した。

「メテオラ!」

「な!」

二人目掛けて至近距離からのメテオラ。
二人はシールドで防御をしているが、少しずつシールドが削られていく。

『苗字隊員のメテオラで、影浦隊員と村上隊員は動けない!』

「調子にのんなよ!」

攻撃が止まったタイミングで影浦は苗字のいる屋根へと移動した。

「雅人くんなら来ると思ったよ」

影浦が飛び出してきたタイミングで、苗字も同じように影浦に向かっていた。

「クソが!」

スコーピオンでお互いがお互いのトリオン供給器官を破壊した。

『影浦隊員と苗字隊員が相撃ちでベイルアウトです!ここで試合終了ー!チームCには生存点が加算されます。5対4対4で、チームAの勝利です!』

『いい勝負でしたね。最終的にほぼ横並びです』
『チームAは各自が自分の判断で動ける頭の良さが強かった』

『本当ですね。今回の試合は苗字隊員のメテオラがいい仕事をしていた印象です』
『メテオラで現場を混乱させ、仲間の援護をしながら敵チームを動かす。いいメテオラの使い方だった』
『そうですね。スナイパーの場所が割れたら、すぐに落としに行くというのもいい判断でした。スナイパーは見失うと後が怖いので、落とせるときに落とすのが正解だと思います』

観覧室で観ていた、出水、米屋、烏丸も同感だった。

「いやー、本当に。今回は女主人公さんの動きが良かったな!」
「そうすね。全体的に、女主人公さんが流れを作っていた印象ですね」
「さすがじゃん!オレたちもやりてーな!」


チームA作戦室(二宮隊作戦室)

「おつかれさまー!勝てて良かったね!」
「本当だな」
「お疲れ様。みんなありがとう」
「苗字のおかげだな」
「みんなのおかげだよ。国近さんもありがとう」


チームB作戦室(影浦隊作戦室)

「くそ!もう少しだったのによー」
「やっぱりチームAには勝てへんかったか」
「今回はクイーンにやられたね」
「いつ聞いても変なあだ名だな、クイーン」
「彼女にピッタリのあだ名じゃないかい?」

チームC作戦室(冬島隊作戦室)

「かー、頭のいいメンツには勝てねーかー」
「もう少しだったな」
「頑張ったよね!惜しかったなーあと1点だったのに」
「もう少し貢献できればよかったのに、ごめんね」
「みんないい動きだったからな。またやれたらいいな」


『今回は18歳組のランク戦ということで、皆さんA級B級の上位・中位のメンバーばかりだったので勉強になった方も多いのではないでしょうか。今夜だけのスペシャルなランク戦でした!風間隊長、嵐山隊長、ありがとうございました!』
『ありがとうございました』
『ありがとう』
『では皆さん、また次回のランク戦でお会いしましょう!』



>> dream top <<