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「おい、ナマエー、おいてくなよー!1人で飯食うハメになったじゃんか」
「わり…気分悪くなったから」
「なんだよー、大丈夫か?やっぱセレブの空気はお前には合わないか〜」
「るせぇ…ちげぇよ。てか、そう思うんなら連れ出すな」
「いってぇ!!ご、ごめんて、冗談だから叩くなって〜!」
よくあんな騒がしい所で食事ができるものだ。人混みやらうるさい場所が嫌いな訳ではない。ただ奴らの特別扱いてきな、またそれをさも当たり前のように受け止めているテニス部とテニス部を取り巻く環境に寒気がする。世の中全ての金持ちがあんな奴らばっかって事はない、それは分かってるけど。あれを見るとどうも拒否反応が出てしまう。
「あほくさ…」
「ん?」
「お前じゃねえよ」
「おお…」
無駄。無駄無駄無駄無駄。本当に無駄だ。奴らの事に気を配っている時点で無駄だというのは分かっている。阿呆らしい。それでもクラスの女子が騒いでれば大体はテニス部の事だし、切っても切れない関係に、どこかで繋がっているとなると頭のどこかには置かなければならない存在なのだ。
「おいミョウジー、呼ばれてるよー?
宍戸に」
「…」
「…何?」
「何って、お前さっき無視したろ」
「は?してねぇよ」
「…まあ、いいわ。お前今日帰り空いてる?」
「………」
「空いてるみてぇだな…テニスコート来いよ放課後」
そう言って宍戸は俺の教室のドアから去って言った。やっぱり俺を呼んだのは宍戸みたいだ。宍戸と話したのなんて久しぶりだった。どんな顔して話していいかも分からなかった。そしたら急に今日の放課後にテニスコートに来いだ?ふざけてんのか。なんで俺がわざわざテニス部が集まる場所に行かなきゃいけないんだ。考えただけでイライラしてくる。イライラすると言えばこれ。俺が宍戸と話し終わって教室に入るや否や俺の所に集まる女子共。宍戸君とお友達なの?宍戸君どうしたの?とか。皆俺とテニス部と関わりがある、言っても宍戸だけだけど、テニス部と話してる所を初めて見たやつは意外だなんて顔してる。当たり前か。普段俺になんの関わりもない女子達が俺が宍戸と話しただけでこうも態度が変わるのか。怖すぎる。てか、あれだろ?俺から宍戸、宍戸からテニス部、テニス部からあの部長に繋がりたいんだろ?あざとい。女子に向ける笑顔が引きつる。俺あの部長が1番無理なんだ。生徒会長。勉強もできて運動もできるし。完璧?凄い凄い。これが只のひがみならまだ可愛いもので、俺の場合は何か他の事にも嫌悪を抱いてる気がする。自分でも分からん。とりあえずあの完璧な感じが俺は嫌だ。
「っつあーー!めんど」
「宍戸に何言われたんだよ」
「今日の放課後テニスコート来いってさ」
「えーうわーえー、だる」
「お前行けよ」
「意味ねえだろ」
「ちっ…」
「あー!ナマエくん舌打ちしたー!」
「あーうぜ」
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