で、なんで
「なんで光もベッドに来るの」
「俺もベッドで寝たい」
「じゃあ私はソファで寝るから…」
「そうとちゃう。名前さんと寝たいんや」
「なんで」
「寒いやん、いつもみたいに名前さんが抱きしめてくれへんと寝れん」
「抱きしめません」
何を言い出すと思えば。いつもは私が寝ているベッドに光が潜り込んで私の腕の中に収まるから私もそのまま抱きしめながら寝ている。でもね、それと今とは別じゃん?ね?しかも私より少しばかり光の方が体が大きいわけで。
「てわけで、だめ」
「どない」
「毛布かしてあげるから、ね?」
「………」
むすっと、黙ってしまった光。あー、もう、こんなことしてたら寝る時間なくなっちゃう!
「分かった、分かったから…しょうがないなぁ…」
「!」
仕方なく私が折れて同じベッドで寝ることにした。光は目をキラキラさせながら頷いた。純粋にこういう所は可愛いと思える。
でも、さっきのされた行為を思い出すと同じベッドで寝るとか気を許して寝れないっていうかなんていうか。思い出して顔に熱が集まってしまった。
「名前さん顔赤い」
「ばか!違うから!」
ふいっと、顔を光がいない方に背ける。と同時に体も反対側を向ける。今夜はこうでもしないと寝れない気がする。すると、
「名前さん」
「ひ、かる…」
背中側にいる光から腕が回ってきた。しかも光胸に抱きしめられる感じで。ふいな行動にドキドキが止まらない。
「な、に?どうしたの?」
反対側を向いたまま問いかければ。
「すんません…」
予想外の返事が。
「?」
「俺、こない姿になったから名前さん困ってるやろ?どうやったら戻れるのかも分からへんし」
「……」
「でも俺名前さんと会話できて嬉しい思ってしまって」
「…うん」
「せやけどやっぱり元に戻れんてなったら俺はかまへんけど…名前さんには迷惑やろうし」
「光」
「はい…」
「あんま気にしないでよ、そりゃ私も初めはびっくりしたけど、っていうか今でも信じられないけど」
「……」
「でも私も光とお話できて嬉しいよ?普段言葉なんて交わせないでしょ?こんな経験なんてできないしね、それに私どんな光でも好きだよ?私の家に来てくれてありがとう」
そうやって頭を撫でながら言えば、今度は光が顔を赤くして顔を逸らした。
「とにかく今日はもう寝よっか」
「ぎゅってしてもええ?」
「うん」
光に抱きしめられながら私は眠りについた。
140328