あー、今すんげぇむしゃくしゃしてる。何で?分かんない、わかんねー。自分でも。皆もたまにあるでしょ?無性に腹がたってさあいらいらする事。とりあえず八つ当たりとかはしたくないからさ。特に物とかに当たるとかは。こういう時の不満のはけ口ってのは、


「ジャッカル!!!」


「いでっ!!」


いやー、今日も素晴らしいスキンヘッドだ。


「何すんだナナシ!いきなりタックルかましてくんじゃねえ!」

「あははー、わりいわりい」

「ったく」

「まー、そこにいたお前が悪いんだけどな」

「この野郎…」


ジャッカルに八つ当たるとすっきりする。って結局は八つ当たりしてんだけどね。ジャッカルはいいんだよ、うん。


「で、なんだよ」

「何が?」

「…俺に突っ掛かって来るときは大体なんかあんだろ?お前」

「……ん、まあ」

「はあ、お前全然変わってねぇな」


うわー、ジャッカルに溜め息吐かれちゃったよ。むかつく。ジャッカルとは入学して始めの1年の時のクラスが一緒だった。最初見たときすげぇカッコイイなと思った。だけど意外にへたれてるとこがあってなんとなく俺の中ではいじられキャラと化していった。でもなんだかんだいって兄貴肌なところとか優しいところとかはあって凄い頼りにしている。勿論今でもだ。


「相変わらずだな…まあ嬉しいっちゃ嬉しいけどよ」

「は?」

「今でも俺を頼りにしてくれてるんだと思うと、なかなか嬉しいぜ」

「はー?きも」

「お、お前なー!」


実際のところ当たってるっちゃー、当たってる。ジャッカルに図星つかれるとか癪に障るから悪態ついといた。ジャッカルのくせに調子乗るなよ。


「お前今日相当イライラしてんな」

「何で」

「いつもの3倍顔こえー」

「マジで?」


自分じゃわかんないもんだな。ジャッカルなー…本当俺の事心配してくれてんだよな。改めて実感した。上辺だけで大丈夫とか言ってくる奴はたくさんいるけど実際そうでもないよな、皆。顔が違うとか気づくのジャッカルくらいなもんだろな。俺がこんなに当たりまくっても心配してくれるって、どんだけいい奴なんだよ。


「うわー、ジャッカルなんかうぜぇー」

「なんかだけで俺はうざがられるのか」



この男には感謝してもし尽くせないな。



111120
勝ち気なエリオット