いち
私には朝の楽しみがある。
お家から歩いて3分、学校へ向かう途中にあるコンビニで買い物をする。学校の向かいにあるコンビニはうちの生徒とサラリーマンで朝はとても混雑する。その混雑を避ける為、と
「いらっしゃいませー。」
いた。薮さん。週に1、2日だけこの時間にいるイケメンお兄さん。暇なこの時間にレジでちょこっと会話をしたりしなかったり。それが出来た日は学校までスキップしそうになる。しないけど。
いつも買うもの、菓子パン、元気ハツラツなドリンク、あとはそのときの気分で。今日は硬めのグミが食べたい気分だ。某アイドルの噛め噛めなグミ。
レジに並ぶ前はいつもスマホケースに付いてるミラーで前髪を直す。ちょっとでもかわいい姿でいたいもんね、子供ながらの乙女心ってやつだ。今日は薮さんがレジで、もう一人のスタッフさんは品出しをしている。ラッキー。たまに並んだ順番がうまくいかなくて薮さんにレジをやってもらえないときがある。仕方ないけど。
レジを通しながら「俺もこのグミすきー。」なんてちっちゃく笑う顔にきゅん。顔ちっちゃいなー。なんでもないフリしながらチラ見するのに必死です。
最後に「学校頑張ってね。」と言いながら袋を渡してくれる所とか、ちょっと触れる指先だとか、他愛のない会話を楽しみにしていること。気付いてほしいような、気付かれたくないような。乙女心は複雑なんです。