8
おかしいな、、、つい数分前に案内してもらったはずなのに迷子になってしまった。
んー、どうしたものか。動くとかえってもっと迷うことになるって誰かが言ってたな。
でも、このままここにいるのもなぁ、、、。
よし、不死川くんにLINして助けてもらおう!
「不死川くーん、迷子になってしまいました。助けてください!!!!」
これで、大広間にたどり着けるだろう。
すると すぐに既読がつき、トーク画面から通話画面に切り替わる。え!不死川くんから電話なんてはじめてだ!よっぽど心配してくれてるのかな。持つべきものは友だわ。
「もしもし、しなずが「佐伯ちゃん今どこいんの?」 こ、こ、この声は宇髄先輩!!!
え、なんで先輩?!てか私 先輩と電話してるぅ?!もう死んじゃう、、、
「おーい、佐伯ちゃん?大丈夫??」と電話越しに聞こえてくる先輩の声、かっこいい、、、!「は、はい!きこえてます!かっこいいですね!電話越しでも!!!あ でも、なんで宇髄先輩が、、、」 出たんですか?と聞こうとした時、目の前の廊下から不死川くんの携帯を持った宇髄先輩が現れた。「佐伯ちゃんみーっけ」と電話越しと同時によりクリアな先輩の声が直接鼓膜に届いた。
こんなとこで迷子なんてウケんなー とケラケラと屈託のない笑顔を見せてくれる。ほんともうこれだけで生きてる意味ある、私の生きる希望だ。もう一生ついていきます!生涯を共にしましょう!!すなわち結婚!しましょう!!
「だいたい佐伯ちゃんの考えてることわかってきたわ」と少し呆れ顔の先輩。
「その呆れたちょっと見下す感じの視線もめちゃくちゃかっこいいですね!」
「そうかいそうかい、ありがとな」とテキトーにあしらわれる。う〜んかっこいい!
大広間まで連れてきてもらうと、既に勉強をはじめていた不死川くんと煉獄くん。さすが勉強合宿、、、
「わかんないとこあったらきけよ」と先輩は言ってくれる。
大広間には長い机があり、それぞれ教科書やノートを広げても足りるぐらいの長さがある。さすがだ。
私は一番端に座らせてもらい斜め向かいが不死川くん、私の隣の一人分空けて煉獄くん、そして一番端が宇髄先輩だ。そう、私から一番遠いところに先輩がいる。あわよくば隣で勉強したかった、、、、!
しばらく勉強していると、ピコンと煉獄くんの携帯がなった。
「着いたみたいだ、出迎えてくる!」と言って出てってしまった。
チッと不死川くんが舌打ちをした。え、なんで?
そう言えば私入れて5人でするって言ってたな。
もしかして、昔馴染みの美人さんかな、、、
前に女の人も仲いいって言ってたもんなぁ。
「遅くなってすまない。」
そこに現れたのは美人だけど男の人だった。
ん?私の勘違い??ひとりパニックになって
「え〜っと、女の人じゃないですよね?」と訳の分からないことを初対面できいてしまった。
「俺は男だ。女ではない。」
とバシュッと言い切られ、今まで耐えてた宇髄先輩が 「ブッ」と吹き出した。
不死川くんは相変わらず不機嫌である。
「そうですよね〜、あはは、、、えっと私佐伯あゆみと申します、、、?」
「俺は冨岡義勇だ。」
自己紹介?も無事に終わり、再び勉強を始めるが私の集中が切れはじめる。
だめだ、、、もう無理、英語なんてもう見たくない。一人魂が抜けていると、「少し休憩するか〜」と神の声こと先輩の声が聞こえてきた!
待ってましたとばかりに冨岡くんに話しかける。
「ねぇねぇ、冨岡くんって煉獄くんと同じクラスだったっけ?なんかどっかで見たことあったと思って!」
「あぁ、そうだ。俺も佐伯のこと何回か見たことあるぞ。いつも不死川と一緒にいるだろ。二人は付き合ってるのか?」
ドッゴォ
不死川くんが机を拳で殴り破壊しようとしていた。え、何、殺されるの?
「んなわけあるか!誰がこんなちんちくりんと付き合うか冨岡ボケェ!!!」
「そうだよ〜私と不死川くんは友達だよ、それに私が大好きなのは宇髄先輩なので!!そこ間違えないでね!!」
「あぁ、わかった。」
、、、、ほんとにわかってるのかな。少し抜けてるとこがあるとわかり勝手に親近感が湧く。
「そういえば、不死川くんがいってたんだけど、皆さんにはその、昔馴染みの美人な女の人がいると、、、」実際のところどうなんですかね?
と恐る恐るきくと、先輩が「あぁ、胡蝶のことか?」とさらっと言う。あ、ほんとにいるんだ。もしかして宇髄先輩、そのこちょうさん?のこと気になったりしてるのかな、、、
それ以上はあまり聞く気になれず、そのまま「休憩おわり〜、再開するぞ〜」と言われ勉強を再開させるが、案の定勉強が頭にはいることはなかった。