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GWの1週間前。
「おい、宇髄。こんなとこに呼び出して何の用だよ。」
こんなところとは、宇髄が好き勝手に使っているらしい美術準備室だ。
「お!不死川!ようやく来たのだな!」
「煉獄もいんのかァ」 どうせ、勉強合宿のことだろう。さっさと聞いて帰りてェ。
「いやー、佐伯ちゃんも今回の合宿に参加すんだってな。煉獄から聞いた。」
無造作に置かれた椅子に座りながら宇髄が言う。あぁ、そう言えばそうだったな。
場所は煉獄の家で行うことになっているが、まだその事は伝えてねぇ。
「お前、あんまり佐伯のこと揶揄ってやんじゃねェぞ、そのうち愛想つかされても知らねぇからな」
そう軽く言ってやると キョトンとした顔の宇髄。は?こいつまさか無意識であんな行動とってやがんのか?俺と佐伯を見つける度に声掛けて、佐伯をおちょくったり、真っ赤になる佐伯を見て楽しんだりしてるとは思っていたが、無意識だったとはな、、、。宇髄も佐伯のこと案外気に入ってんじゃねぇか。
「で、何の用だよ」
「いやー、合宿の日 煉獄家族がGWに旅行に行くみたいなんだわ、もちろん煉獄は残って勉強らしいけど。いつもは飯とか用意してくれんじゃん?でも今回煉獄の母ちゃんいねぇから、佐伯ちゃん料理出来っかな〜と思って!」
「俺たち料理がからっきし無理だからな!!」
なるほど。まぁ、買った飯ばかりより確かに手料理食いてぇのはわかる。しかも佐伯は料理もそれなりに出来たと思う。どんくさいがそういったことは出来るとことある事に得意気に話してたな。
「たぶん、料理は普通に出来んじゃねぇか」
俺がそう言うと、「へぇ、意外だな。」となかなか毒を吐く宇髄。煉獄までも多少驚いているようだ。すこし佐伯が可哀想に見える。
「そんじゃ、あいつにも伝えておくわ」ともう1人来る予定のやつに宇髄が連絡を入れる。
俺はこれ以上いる必要ないと思い、準備室を出る。
「佐伯ちゃんによろしく」と後から聞こえてくる、振り返らず片手を上げて合図をおくる。
家に帰ってから佐伯に宇髄からの伝言をLINで伝える。するとすぐに返信が来て
「えー!!先輩に手料理振る舞うの??わたしが???!これって結婚かな???」など相変わらずアホで文面もうるせぇ。そのまま既読だけつけ、放っといてやった。