「…あ、れ?」
朝、目が覚めると同級生で今や世界で活躍するバレーボール選手である影山飛雄がいた。いやいやまさかと思い、布団から出てみればお互い衣服は一切身にまとっておらず、乱雑に散らばった下着やコートなどを見る限り昨晩何があったかは歴然だった。
昨日は烏野高校3-4の同窓会で、まさか影山くんが来るなんて誰しもが思っていなかったし、当時ろくに話したことも無かったから同窓会中は確か話をした記憶もないので、今どうしてこうなっているのか本当に意味が分からなかった。
もう一度言う。本当に意味が分からなかった。
「何で…というかここどこ…、」
「…ん、辻川?」
「!?」
影山くんが起きた。やばい、私は焦って周りに散らばっていたキャミを拾い上げ前も後ろも確認せずに着用した。まだ眠気眼な影山くんは、もう24歳になるはずなのにまだまだ子供のようだった。
「あ、あの…こん、にちは…。」
「ぶっ、なんだそれ。」
「え、あの…ごめん。本当に私、何も覚えていなくて…あの、どうして影山くんがここにいるのかも、ここがどこなのかもわからなくて、本当にごめんなさい…。」
「…昨日のこと、全然覚えてねえの?」
「…うん。」
罰が悪そうに俯くと、影山くんがベットから上半身を起こした。もちろん洋服はきていないから、微かに見える体が肉体美すぎて目を反らした。
「同窓会のことも覚えてないのか?」
「…えっと、えっちゃんとかと話したのは覚えてる…。」
「俺と話したのは?」
「え、えええ…っと、私、影山くんと話したっけ…。」
「……嘘だろ。」
「…ごめんなさ、い。」
そもそもそんなに飲んだっけ…もうそれすら覚えていないけど、体のだるさとこの頭痛は間違いなくお酒から来るものだった。下半身が痛いのは多分別だけど…てか私影山くんと本当にどんなことを、どういう状況でしてしまったの…。本当に恐怖でしかなかった。
「本当にごめんなさい!絶対に口外したりしないし、影山くんの言うこと何でも聞くから、あの、損害賠償とかそういうのは、」
「…そんがいばいしょー?」
「あ…えっと、わからなければいいんだけど、」
「でも今お前、俺の言うことなら何でも聞くって言ったよな。」
「…へ?」
「じゃあ俺と付き合え。」
「…はい?」
「いいな。」
「…ええええ!」
そんなこんなで、世界の影山くんとのお付き合いが始まった。