もしもシリーズ

今、花、高、メイン。その他のキャラも少し。好きなキャラの名前を選択してください。主人公の名前は○○で固定です。更新は↑新↓旧

人の恋の不幸を笑えなくなる花宮真

オレは、人の恋が上手くいかない時、ほくそ笑むタイプだった。あーあ、ご愁傷様。可哀想に。もっと泥沼になっちまえばいいのにな。人の不幸は蜜の味。ふはっ、愉快である。しかし、最近、人の恋の不幸を笑えなくなってしまった。

「花宮くん話ってなに?」
放課後に誰もいない教室に彼女を呼び出して、何度目かの告白に挑戦である。
「ごめん。急に呼び出して」

愛想良く笑った後、オレは周囲に危険がないか確認した。危険なし。周りにはイイコちゃんで評判のオレ。○○も騙されている内の一人で散々オレにしては甘い対応してやってるからアホなコイツはオレに惚れているはずだ。何も起こらない内に早々に済ませてしまおう。

「僕、○○さんのこ」

そうオレが告白しようとした時、それは物凄い良いタイミングでいきなりやって来た……うわ、マジかよ。ドヒューン、と大きな音を立てそれは、グラウンドに落ちたのだ。幸いにも今日は校舎や部活棟点検のため、全生徒部活のない日であったので、怪我人は誰も居ないだろう。一応衝撃波で窓が割れる危険性があったので、念の為、○○の腕を引っ張って、窓から遠ざけた。

「隕石が、校庭に落ちたんだって」

しばらく経って、安全が確保されてから、まだ帰宅せずに校舎にいた生徒がその様子を見に続々に教室に入ってきた。お陰で、さっきまで誰もいなかった教室がすし詰め状態だ。オイ、お前ら何でこの教室に来るんだよ。他の教室あるだろ。帰れ。そんで、家に隕石直撃しろ。
あー、どいつもこいつもオレの邪魔しやがってふざけんな。むしゃくしゃする。すげーむしゃくしゃする。壁でも殴りたい気分だ。

「え、隕石ってすごいね。あれ?花宮くん、話って???」

首を傾げて不思議そうな顔している○○。あー、なんでこう上手くいかねーんだ。バレないよう舌打ちして、自分と〇〇の相性の悪さを呪った。

「クソが」
すると、どこからか駆けつけた原が心底楽しげな声でオレの肩に手を置いて言った。
「ドンマイッ」
○○以外、全員死ね。

花宮真は受難中。

(2022/07/15)
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