昼下がりの憂鬱

ある日の昼下がり。あたしはソファに寝転がり、天井をただただぼーっと見つめていた。
なんだか心が塞ぎ込み、悲しい、寂しいとかネガティブな感情だけがあたしの心の中で渦巻く。
時々心の奥底でじわじわとなにかが広がっていく感覚が気持ち悪かった。

憂鬱になるといつもこうだ。
泣くほどではないが、こうして理由もなく辛い気持ちになることが良くあるのだ。
何もやる気が起きない。何をするのも面倒くさい。
ただひたすらにネガティブなことがあたしの中で渦巻くだけだ。




「あーー……寒いなあ……ただいまぁ……」

しばらくすると一緒に住むクソ兄貴が帰ってきた。
「夢華!ただいまっ!」
「……うっさい 聞こえてるっての」
もう……今喋りたくないのに。
「夢華**寒かったよ***」
「っわ」
なんか抱きついてきた。
寒い中歩いてきたせいで兄の体は冷たい。
いや、てかあたしまで寒くなるじゃん……

兄はあたしと対面する形で抱え直し、さらにぎゅって抱きしめてくる。

「……苦しいんだけど」
「だって寒いし*……いいでしょ?
それに、こうやってぎゅ*ってすると、安心するしね。」
兄の手が私の背中をあやすように撫でてくる。

……ひょっとして悟られてしまっているのだろうか。
どのみち、いつもなら腹でも殴って逃げていたが抵抗する気はなかった。

だって、安心するじゃん。
冷えてきた体も、冷えきっていた心も、なんだか温まってきたことだし。

しばらく、このままで。







「は*夢華*……あったかいかわいい*……ふわふわすr」
「やっぱり死ねクソ兄貴」




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