12月のスケジュール

辺りが明るくなり、朝の眩しい日差しが部屋に入ってくる。
机に顔を伏せ寝ていた僕は、ハッと目を覚ます。
あぁ、またレポートを書きながら寝てしまっていた…。
今日は何日だろう?
そう思い、カレンダーに目をやる。今日は11月……31?はないから……。
もう12月だ。
11月のカレンダーを切りとりながら今年あった出来事を少しふり返る。
それにしても、もう今年も残すところあと1ヶ月というのは少し寂しく、そして新しい年がまた始まろうとしていて少し嬉しい。
「12月の予定は……。はぁ。」
仕事の予定しか入っていないことに気付き少し溜め息。
小さい頃は12月〜1月にかけてはクリスマスにお正月と行事が続き幸せだったなぁ…。


{emj_ip_0336}<(電話音...♪*゚)
ポチッ!

「もしもし」

『あ、もしもし?大ちゃん?朝早くにごめんね〜』

「その声は…風間くん?」

『そう、トキヤだよ。今日はちょっと提案があって電話してみたんだけど…』

「て、提案?とは?」

『大ちゃんは心理学者として大学で講義もあるし、臨床心理士として病院での仕事もあるよね。僕も大ちゃんみたいに心理学者プラス精神科医としての仕事もあったり、お互い仕事で忙しかったりして、少し遊ぶことを忘れてきてる気がするんだ〜。』

「た、確かに…。休みの日も家でゴロゴロしてるだけだなぁ…。」

『だからさ、今年のクリスマスくらいパーティーしようよ!僕の家で用意するからさ!』

「え!いいの!?…(クリスマスの予定なかったし丁度よかった。)じゃあよろしく!たまにはパーッと楽しまないと!」

『うんうん!……ただ…』

「…ただ?」

『僕に妹がいることは知ってるよね?』

「あ、あぁ。ゆ、夢華ちゃん?」

『そう。その夢華も一緒にだけど……いいかな?』

「も、もちろん!ぼ、僕は別に構わないよ。むしろ人数が多い方がパーティーとしては楽しいと思う。」

『そっか!よかったぁ〜。じゃあ夢華にも聞いてみるね。OKしてくれたらいいんだけど、夢華は無愛想だからなぁ〜…。ちゃんと大ちゃんと仲良くできるかが…。ま、とりあえずじゃあそういうことで、予定空けておいて。』

「う、うん。了解〜」

{emj_ip_0336}<(ブチッ!…ツーツー)






風間家。
電話を切ったトキヤは夢華の座るソファーのところへ。
「夢華〜〜!あのさ、提案したことなんだけどね、クリs」

「クリスマスパーティーするんでしょ?」

「そう!よくわかったね!」

「声がデカイからここからでも内容漏れ漏れ。聞こえすぎ。」

「あははっ!そんなに声大きかった?まぁいいや、とりあえずそのことなんだけどさ、僕の友人も誘ったんだけどいいよね?」

「は?…まぁいいけど…。どんな人?」

「う〜ん、どんな人と言われると…、心理学者だね。」

「いや、そういうことじゃなくて…、どんな雰囲気の人かって話。」

「雰囲気はね…明るい人ではあるよ!まぁ少し考え込む時もあるけど。メガネかけてて、長髪で、左目の下に傷がある人。」

「なかなかに特徴ありすぎな人…。とりあえず、バカ兄貴の友人ってことはその人もやっぱり変人なのかなってことは大体わかった。」

「夢華〜、それはひどいぞ〜〜!お兄ちゃんのこと嫌いなのか〜〜?」
と言いながら抱きつこうとしてきたトキヤの腹に夢華はパンチを一つ入れた。



クリスマスはまだ少し先。
でもその3人は、赤いマジックで「クリスマスパーティー」と書いてあるカレンダーを見て、もうすでにワクワクしているのだった。














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