4月17日、聖泉球技場。

今日この場所で、泥門デビルバッツvs王城ホワイトナイツの試合が行われる。
地区大会、しかも第2試合であるにも関わらず、客席は人で溢れ、更にはマスコミまで集まっていた。


「な、なんで地区大会でこんなに・・・?」

「たぶん、桜庭くん目当てだね」


人に圧倒されたセナが呟いた言葉に、栗田が答えた。
セナの頭に一瞬ハテナが浮かぶが、たぶん選手だろうとさっと流す。
マスコミは試合前の中継を始めており、王城ホワイトナイツは監督が選手に激しく檄を飛ばしている。
それもすぐに終わったのか、王城側は出前で運ばれてきた弁当で試合前のエネルギー補給を始めた。


「ちくしょー、あんなの見てたら腹が減ってきたぜ」

「貧富の差を感じるね・・・」

「あんな豪華じゃないけど・・・これ良かったら食べる?」


ナマエが差し出したのは、お重に入ったおにぎり。
お腹がすくだろうと昨夜考えて、朝早起きして急遽握ったものだ。
思わぬごちそうに、セナや栗田、助っ人メンバーたちは目を輝かせた。


「美味しい!」

「断然こっちのが幸せだ〜〜〜!!」

「ナマエ姉ちゃんありがとう!」


喜ぶみんなの姿に、ナマエも思わず笑みがこぼれる。
そうしていると、少し離れたところでノートパソコンをいじっていたヒル魔が、そっとナマエを呼んだ。


「おい、糞マネージャー。多分だが、今日進の偵察に神龍寺ナーガが来る。アイシールド21に目を付けさせるわけにはいかねえから、お前上行って妨害しろ」

「えっ!?なにそれ、そんなの無理!!」

「お前マネージャーだろ?いずれ戦うだろうところに、ウチの主戦力が漏れるとどうなるか分かるだろ?」


言葉巧みに誘導されていることに気が付かないナマエは、しぶしぶヒル魔の言葉にうなづく。
ナマエの返事を確認して、ヒル魔もおにぎりに手を付けた。


*  *  *

「いいか!てめーら!!今日の試合はこの前とは訳が違う!あんなママゴトフットボールじゃねえ・・・戦争だ!!!」


試合開始前、ヒル魔がメンバーに檄を飛ばす。
去年も助っ人をしたメンバーは進のことを知っているため、テンションが下がり、やる気をなくしているのが見てとれる。





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