一話


 拝啓お母さん、お父さん。今日も、春の暖かい風が吹いています。いかがお過ご「任務!任務〜!おい!何たそがれてやがる!」
「………」

 今日は少しだけ騒がしいようですが、私は元気です。鬼殺隊では、功績をあげ「カァーッ!!!任務って言ってんだろーが!!」
「イッッターー!?今感傷的なの、分かんないの?みつっぺ!」
「その俺に似合わないあだ名やめろ……光成って言ってんだろ」
「二、三年の仲じゃん、慣れてよ」

 低音ボイスで騒いでいるのはみつっぺ。キリッとした、多分鳥の世界ではイケメンなんだろうなって感じの奴だ。 何かあればすぐに額をつついてくる。

「お館様がお前の事呼んでるんだよ、早く行きな」
「ええ!?何かしたっけ私」
「何かやらかしたんじゃねぇのか?」
「……胡蝶様のことストーカーしたのバレた?」
「お前そんなことしてたのかよ!?気持ち悪っ!!」

 ちょっとお団子食べてるところ盗み見ただけなんです。許してください。不安を抱えながら、隊服に身を包み、家を飛び出した。




ヨル