祝意が悪意の密度を越えたら
知らなかったじゃ済まされない話だった。
ああ、嵌められたんだ。今だったら分かる。
あの日なぜそこに訪れようと思ったのか。あの日なぜそこに行く足が止められなかったのか。
あの日、なぜあんな約束をしてしまったのか。
全て、全て全て全て、あれの手のひらの上だったんだ。
禁足地を見つけてしまったんだ。
禁足地に足を踏み入れたんだ。
禁足地が手招いていたんだ。
禁足地に手を伸ばしたんだ。
それが終わりの始まりだったんだ。
あれは今でも手招いて待っている。
日に日に、あの日した
終わりの日を待つだけだ。
もうそれだけなんだ。