私は、ギンガ団の食堂のキッチン担当のしたっぱだ。なので、衛生面さえ、きちんとしていれば、他のしたっぱとは違い自分の好きな髪型で勤務できる。

「お疲れ!」

「いらっしゃい、お疲れ様!」

同い年のしたっぱ君が話しかけてきた。

「なに食べる?」

「今日のおすすめは?」

「アカギ様のお墨付き、パスタかな。」

「俺、パスタ好きだし、アカギ様のお墨付きか!なら、それにするわ。」

「了解、毎度あり!」

としたっぱ君の軽い雑談をしながら、オーダー受けていたら、ふと視線を感じた。

「あ、あはははあ」

思わず、私は苦笑いをした。何故なら、サターン様が眉間に皺を寄せていたからだ。

「げっ、サターン様!」

したっぱ君は罰が悪そうな顔をしていた。

「後ろが行列なのにも関わらず、雑談とはな…」

とサターン様が、私達を叱った。

「「申し訳ございません、サターン様!」」

私達は謝罪をした。

「次は気をつけるように…」

サターン様にそう言われると、したっぱ君は一目散に席へ向かった。サターン様は、したっぱ君が去ったのを確認した。

「終業後、私の部屋に来い! 」

とサターン様は私に耳打ちをした。私は、思わず、顔を紅潮させた。私は耳が弱いからだ。

------
終業後、私はサターン様の執務室へ向かった。サターン様は腕を組ながら椅子に腰をかけていた。サターン様は、

「先程の件だが、何故私がお前達を叱ったのかわかるか?」

と聞いた。

「行列が出来ていたのにも関わらず、おしゃべりをしていたからですよね?」

「それもそうだが、何よりお前があの男と話していたからだ。」

「え?どうしてですか?」

「お前は、私の女だろう?」

とサターン様は、私の頬を撫でた。

「はい…申し訳ございませんでした。」

私は反省と同時にサターン様が、嫉妬してくださって、嬉しかった。だから、私は彼に抱きつき彼の唇を奪った。

「#名前#!…」

と彼は、耳打ちされた私と同じように顔を紅潮させて言った。