忍たま術や用語一覧メモ

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▽2019/03/04（Mon）
　五車（ごしゃ）の術
ごく簡単に言えば、感情を利用した交渉術である。


　交渉には一つの大前提がある。


　交渉を行う時は、自分が相手よりも優位に立っていなければならない。


　だから、相手も交渉に乗ってくる。


　優位というのは、力や立場的な優位である。


　では、それらが優位で無い場合はどうするのか？


　そんな時に用いるのが五車の術になる。


　五車の術は、純粋な交渉術では無く、人心を操る心理術に近い。


　力や立場で不利な者が、精神的優位に立って交渉する為の術である。


　五車の術は、人間の喜・怒・哀・楽・恐（驚）の5つの感情を利用した交渉術である。


　それぞれを説明すると、


・喜車の術・・・相手をおだて心理的な隙を作る。


・怒車の術・・・相手を怒らせ冷静さを失わせる。


・哀車の術・・・相手の同情を誘う。


・楽車の術・・・相手を羨ましがらせて戦意を無くさせる。

　　　　　　　　　物を買い与えて買収するのも含む。


・恐（驚）車の術・・・相手の恐怖心をあおったり、驚かせたりして戦意を無くさせる。


　というのが概論になる。


　私生活の中で普通に使っている部分もあると思うので、こう書いても今更な感じだと思う。


　でも、今更だと思っている方は、この術の根本を理解していない。


　人心が分かっていない。


　恐らく、そういう人は社会生活の中でも人間関係がそう上手くいっていないだろうと思う。


　・・・と書くと、おそらく怒るか笑うか驚くかのどれかだと思う。


　その相手の反応から、それに合わせた対応をして、相手の本心や情報を引き出す。


　これが五車の術である。




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