忍たま術や用語一覧メモ

▽2019/03/04(Mon)
無題
【仕寄道】蛸壺をつなげて作った仕寄りの線のこと。これで敵に接近できる。

【戦輪】武器。薄い鋼鉄でできていて切れ味がとてもよい。

【双忍の術】一人が敵の気を引きつけもう一人がその裏で目的を果たすという方法。双忍または『二人忍(ふたりしのび)』という。

【音声忍】古法十忍のひとつ。音を使って敵を油断させたり脅かしたりして作戦を遂行する忍者。ここで言う音とは方言/擬音/擬声/歌/音楽などあらゆる音のこと⇒奪口の術など。

【五色米】米を青、黄、赤、黒、紫の五色に染め分けて道の目立たない場所に置き暗号文を作る。色の組み合わせや置き方で様々な情報が伝えられる。連絡用に使用した。色の組み合わせと意味は事前に仲間と打ち合わせる。

【奪口の術】偵察などで敵地に潜入するとき、その土地の方言で話すこと。ただしやはり無理があるので敵の村などに入ったらその村人(=郷間)を使う方がよい。二年生で習う

【戦鎚】武器。せんつい。鎌のような形をしている。鋼鉄でできていて、先が重くまともに食らうと鉄兜でもひとたまりもない。


【体錬】体を鍛えること。『基本八術』と『五術』がある。『基本八術』=歩走|跳躍|水泳|登坂|隠形|整息|暗視|練聴。『五術』=脱節|闘|手裏剣及びつぶて|鍛腹|鍛歯。



【手裏剣の打ち方】[正常打ち][横打ち][逆打ち]の3つがある。★正常打ち:または本打ち。上から打つ。★横打ち:横から打つ。★逆打ち:下から打つ。



その他
【人を破らざるの習い】人の心を傷つけると感情的になって何事も上手くいかなくなるという教え。相手の立場になって物事を考えろということ。戦いの時にも応用できる。⇒『敵の心を取る』

【火縄銃の練習方法やコツ】
火縄銃は重く(普通の銃で、4〜5キロ、十匁筒は約7キロある)、しかも日本の火縄銃の銃床には肩当てがついていないので、狙いを定めるとき重い銃を左腕一本で支えることになる。そのためまずは肩、腕、足などの筋肉を鍛えることが必要

【米糠】米ぬか。これで着物を洗うと襟の汚れがよく落ちる。

【戦場で食事するとき】
1.必ず見張りをおく。全員同時に食事をしてはいけない。
2.車座や横一列ではなく必ず背中合わせで食べる。
3.一カ所に集まって食べてはならない。まとまらず点在することで敵に発見されにくくなる。
4.食後必ず食休みをとる

【たたみ筒の法】土塀などに苦無で穴を開けてくぐり抜けるときなどに、着物や持っている道具が引っ掛からないよう空俵や筵(むしろ)、蓙(ござ)などを穴に入れ、その中を潜る。

【兵は拙速を聞く】孫子の兵法の「作戦篇」に登場する。戦は短期決戦がよいという意味

【幻術】例えばガマガエルの毒液や皮から作った薬を燃やしてその煙を吸うと起こる幻覚症状を上手く利用した催眠術のようなもの。幻術の本当の正面は陰にあり奇術師は客の注目を一部に集めその陰でタネや仕掛けを用意する。双忍の術を一人でやっているようなもの。

【遠見船】偵察船のこと。
拡地の術】近い道でも遠いように錯覚させる。⇔縮地の術

かたたがえ退き】敵に追われているときに曲がり角で急に曲がると見せかけ実は曲がり角の建物にすぐ取り付いて、追っ手が慌てて角を曲がって来た隙に逆に元の方向へ逃げる。夜中は特に有効

【狼穽】落とし穴を連続して並べたもので敵の進撃を防いだりするのに有効。通常穴の中にスパイクが埋め込まれている。


【遁法】動いて隠れる(=逃げる)術のこと。天遁、地遁、人遁の3つに区分される。

【炸裂砲弾】砲弾の中に爆発用の火薬(炸薬)を詰めたもの。黒色火薬は衝撃では爆発しないため、多田堂禅は発射から一定時間後に爆発する砲弾を作った。

【怒車の術】五車の術のひとつ。敵をわざと怒らせて冷静さを失わせ、敵の隙を突く。

【ノウルシ】毒草。酷い下痢と腹痛を起こす

【百雷銃】細い竹筒に黒色火薬を固く詰め込み細い紐で連結し各竹筒に導火線を通した爆竹に似た火器。導火線の一カ所に点火すると連続的に爆発し鉄砲の一斉射撃のような轟音を発する。

【胡椒】こせう。健胃や解熱、水あたりの薬として珍重された輸入品。合戦場では欠かせない貴重品で、戦のときに兵に一粒ずつ配ったりする。寒気や暑さにも効く。時には同じ量の金と交換されることもある。

【珍事出来開閉門の術】敵の城などで追われているとき「曲者が逃げたので追わねばならない」と言い門を開けさせ、自分が出た後で「曲者の仲間が城内にいるようなので門を閉めて一人も外に出すな」と門を閉めさせ追手から逃げる時間を稼ぐ。

【微塵】分銅付きの鉄の鎖三本を太い鉄の輪でつないだもの。この輪に指を入れて振り回したり、一本を握って二個の分銅で敵を打つ。由来は当たれば骨が砕けて微塵になるからと言われている。鎖物隠し武器。

【縄*】隠し武器の一種。棒手裏剣状のものに縄を長く取り付けたもの。前後左右に攻撃できるし、敵が多数でも何度もひもを手繰って打ち込むことができる。後ろに縄を引いているので剣先が正しく前を向き目標を正確に狙える。

【遊離シアン】忍者がよく使う毒としても有名で呼吸を阻害したりする。目に入った場合は直ちによく洗わないと吸収されて全身中毒を引き起こす。この場合人工呼吸が必要であるが絶対に口移しで行ってはならない。

平安時代、甲賀流の開祖が風魔流の開祖を裏切ったという話がある(誤解だという人もいる)


【霞扇の術】扇子の中に粉末の薬を仕込んでおき、いざというとき扇子で風を送り薬を敵に吸い込ませる。眠り薬のほか、座枯らし薬という毒を使い一度に大勢の人間を殺すこともできる。

【刀の各部の名称】切先(きっさき)、刃文(はもん)、刃先(はさき)、切羽(せっぱ)、鐔(つば)、小鎬(こしのぎ)、三ツ頭(みつがしら)、鎬(しのぎ)、棟(むね)、鎬地(しのぎぢ)、はばき、柄頭(つかがしら)⇒


【てき腿飛針】てきたいひしん。足先に針がついており、敵を蹴りつけるときに針で刺す。前蹴りのときに針が飛び出すようにもなっている

【櫓】敵の動きを見て射撃するための建物のため外に向けての防御は堅いが内側は手薄。矢倉とも書き武器や食糧の貯蔵庫としても使える。


【耆著】忍者が持つ携帯に便利な磁石。船の形にした小さな鉄片を火で熱した後、水で急激に冷やし磁力を持たせたもの。水に浮かべるとへ先が北を指す。太陽の位置と耆著で自分の位置も掴める

【首実検】分捕りをした証拠に討ち取った敵の首を、誰が取った誰の首であるかを戦場ですぐ確かめ、大将に見せること。鎌倉時代頃から作法化してきたが室町時代以降細かく作法化された。[

【寸白】条虫(じょうちゅう)=サナダムシのこと。またそれによって起こる腹痛のこと。合戦場ではよく流行る。鉄砲隊が腹痛からつい早撃ちをして大混乱したりする。⇒南瓜子

【覆船】敵船が近付いてきそうな海岸の山陰や入り海に隠してあるゲリラ戦用の船。

刀印】九字の印を結ぶ代わりに手を刀に見立てて印を切る方法。こちらの方がよく行われている。左手を鞘にし、臨で右手の指で刀を抜き、兵〜前までを↓←に指を切り、最後に指を鞘に戻す。⇒図解あり

海賊は味方であるしるしに合い言葉や合印を使う。船という限られた場所の中で一人でも裏切り者がいると乗組員が全滅してしまう恐れがあるので、それを忘れると例え顔見知りの者でも切り捨てられる

如焔忍】古法十忍のひとつ。敵の隙を見つけ一気に術を仕掛け決着をつける忍者。

【合図三方】水軍で合図のための太鼓、鐘、法螺貝の三種を扱う者。水夫の中から選ばれる。
 1.太鼓方…太鼓を打つ者。
 2.陣鐘方…鐘をつく者。
 3.法螺貝方…法螺貝を鳴らす者。

【狸隠れの術】隠法のひとつ。木に登り枝などにぴったりとくっついて隠れる

【飛び梯子】一本の竹に足をかける竹を結びつけて作る梯子。両手両足を揃えて竹がしなるのを利用してピョンピョンと勢いをつけて登る。子供の方が上手に登れるが足を滑らすと悲劇。草の梯子。

秘伝書に曰く、忍術は知謀計略を使いまた石垣を登り鍵を外して忍び込む、故に盗賊の術に近い。それ故に忍者にとって一番大事なのは正心、即ち正しい心である

【縮地の術】遠い道のりでも一挙に距離を縮める術

【断】心錬で鍛えられる二心のひとつ。物事に機敏に反応する心。『無声の気合』という声を出さない気合を練習すること(気合術)で鍛えられる。

【埋門】うずみもん。石垣や土塁の下などに設けられたトンネル状の隠し門。


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