屋上の片隅で『NO』と叫ぶ
第0話:終わりと始まり
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こんにちわ僕の名前は「土方 蒼真」
10歳小学4年生

まだまだガキである僕は今戦隊ものにはまっています

今やっているのは特命戦隊ゴーバスターズというもの、前回のゴーカイジャーは歴代のスーパー戦隊に変身したり、過去のレンジャーの人たちが一人か二人でるという最早伝説と言っていいほど面白いのだ。


僕も戦隊がいる世界に行ってみたい
という幼い願望を持ちながら今日も学校から家に帰る途中の道を歩く…。


しかし、不思議なことにいつも通っている道にないはずのものがあった…。

それはトンネルだった…。

こんなところにトンネル何てあったのかな?

と首をかしげる毎日通っているのに気づかないものなのか…

引き寄せられるように近づいてくと

ヒュオオオと風を吸い込んでいる音が聞こえる

トンネルの中は薄暗くてとても不気味である。
いかにも出そうな感じだ…。

ごくりと息をのむ。

引き返そうかと思ったが…好奇心をくすぐられてその勢いで中へと入ってしまった…。


歩いて数分長い長いトンネルだったのかまだ出口が見えない…。

疲れてきたし諦めて帰ろうと振り返るも…
出口が見えないほど遠く歩いたらしい…。

まさかこのまま閉じ込められてしまうのではないか‥

そんなはずはない、一本道なのだから…
迷うはずなどないんだ

僕は怖くなり来た道に戻るために走り出した

「…はぁ…はぁ‥‥」

どれくらい走ったたのだろうかくらいトンネルから抜け出せるのか不安が押し寄せてくる。

「…誰か…助けて…」

意識を失いそうになったとき眩しい光が僕の身体を包み込むようにして照らされて

目を閉じた。



今思えばこのトンネルでの出来事が…

最後だったのかもしれない…なんてこの時はまだ思いもしなかった…。


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© 2019 忍ぶ想ひを己の芯我に固めて