過去の記事(転載)

▽2016/07/05(Tue)
虚空に向かってまだ叫ぶ
mixi転載。2012年06月16日00:50
続きの続き。
もう一回書くけど、誰かを攻めるために書いてるわけじゃない。
*****



理由その1
過去、この話をしたことは、2回しかない。
1回目は初めて付き合った男に、2回目は夫にした。

1回目、私は彼に「挿れられたわけじゃないの? なら問題ないじゃん」みたいなことを笑って言われた。
2回目、夫もやっぱり、たいしたことない、という感じの反応をした。

二人とも、多分、私を気遣った部分もあったのだろう。そう思いたい。

私が小学校の頃の出来事を彼らに話したのは、多分、「今後あなたに所属するにあたって、包み隠さずお話申し上げます」という心境だったのだと思う。
汚された、とは思ってないけど、それでも「容認が必要な項目」だと感じていたのかも知れない。

理由その2
中学高校と女子高だった。
電車通学で、何度か痴漢にあった。同じ制服が、もっとひどい仕打ちを受けていることも知った。挿入のない性的陵辱行為は、日常よくあるコンテンツとして処理されていたように思う。

理由その3
当時、私は小学1年生だった。
性的な情報など一切なかったから、それが「性的陵辱」だと判断できなかった。
「予防法」だと思ってたしね☆

25年前の出来事を、急に今思い出したのは、多分「思い出すべきときがきた」ってことなんだろう。
ようやく、私に受け入れる準備が整ったのかもしれない。

でも、やっぱり心の根深いところで「みんな同じような目にあってる。これはたいしたことない事、よくある事」って思ってる。そう思うことで、憤慨することも出来ず、記憶が無機質なものに変わってしまった。
今は、憤慨するべきときなんだろうと思う。
でも、なかなかそこまでたどり着けない。考えることで、やっと「たぶんこれは駄目な出来事」という引き出しに放り込めるようになったけど、ちょっと離れると、また「どうでもいい」引き出しに戻ってる。

そういう、意識改革みたいな目的で、これ書いた。

今、小児愛好のことを知りたくて、『欲望のゆくえ』という本を読んでる。
2009年、朝日新聞出版。著者・香月真理子。この香月さんって人は、幼児期に異物挿入ありの被害体験をもつ人で、「子供を性的に見るとはどういうことなのか」を探るためにこの本を出すにいたったらしい。

内容はロリコン関係者・加害者などへのインタビューがメイン。

ちょっと興味深いと思ったのは、「ロリータ治療塔」というサイト。
あと、性強迫症って言葉は初めて知ったかも。
加害者は、いうなれば性依存の傾向があるって解釈も初めて知った。

こういった法律で子供の性は保護されてます、みたいな項目もあった。


加害者には、別に何も求めてないです私。
泣き寝入りの感も否めないけど。

なんにしても、私にとっての「事件」は今はじまったのであり、同時に手遅れでもある。
過去の自分を、厳密な意味で救うことは出来ないし。もはや、ここまで時間が経ってしまうと、「事件」すらも自分の一部になっているっていう自覚がある。あの出来事があったからこそ、興味を持つこともあった。性への執着がそれに由来してると思うと不快だけど。

多分、ごく一般的な価値観でこれをみると、「傷を負ったわけでもないんだからグダグダいいなさんな」ってことになるんじゃないかなと思う。

なんか、そういうこと考えてたら、自分が可哀相になってしまって、昨日かなんか、仕事中にちょっと泣きそうになったよ(苦笑)

まぁ、これも進歩だな。

それが、私に対してどれくらいの影響力を持っているのか(いたのか)、はかりかねるけど、こういった認識の甘さの原因は、どちらかというと日常にこそあるわけで。

で、書き出し部分に戻るわけだ。
多分、女児に対するものと、成熟した女性に対するものは、同じ構造を持つ。レイプはレイプだ。というか、性的陵辱は、どれも性的陵辱であることに変わりない。

だから私は、小児愛好を否定しないし、ロリコンが犯罪に直結してるとは思わない。
それらは、あくまでも一部に過ぎない。根本は、別のところにある。

風俗規制も、ほどほどにしないと「犯罪抑止」にはならない。
まぁ、ほめられた行為じゃないようなものもあるわけだから、一概には言えないけど、抜本的改革とは言いがたい。

まずは。

被害者にとって、年齢問わず、それは「性的なもの」というより、むしろ「生命的な危機」「尊厳の全否定」であるってことを。

加害者にとって、それは「男らしさ(もしくは優位性)の獲得」であるってことを。



自助グループがある。
SCA(セクシュアル・コンパルシブズ・アノニマス)。

加害者の抱える問題が、ロリコンっつーよりも「性依存」であるなら、治療によって再発を防げると思う。

ロリコンは、一応ビョーキってことになってるらしいけど、ビョーキであってビョーキじゃないみたいな部分がある気がする。


(以上。)


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タグ: 過去記事 考察

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