名前を呼ばれて目を開けると、ビー玉のような綺麗な青の瞳を覗きこんで
嘘のような話だけど、前世で病気で死んだ私は、世界中でも有名なハリーポッターの世界に転生していた。
転生していると気がついたのは、5歳の時だ。魔力の暴走で死にかけた私は、ベッドの中で今住んでいる世界がハリーポッターに出てくる赤毛一家のウィーズリー家であることに、溢れでた記憶から気がついた。
混乱したせいもあって、魔力の暴走による著しい魔力欠乏症に加えて高熱で死の淵にいた私を両親がどう説明したのか、急遽、ビルとチャーリーが青い顔をしてホグワーツから一事帰宅した時は驚いた。
そんなこともあって、主に母を筆頭に家族が過保護になってしまったのは、仕方がないのかもしれない。
窓の外から双子の兄達が箒を乗り回しているのを見つめて、再び本に視線を戻すと、ノック音と共に長男が入ってきた。
「ナマエ、ただいま」
『ビル兄さん! お帰りなさい、帰って来てたのね!』
「うん。今、母さん達と帰って来たんだ。庭にナマエが居なかったから、きっとここにいるんじゃないかと思ってね」
ぎゅっと、背伸びしながらビルの腰に手を回すと懐かしい匂いがしてほっとする。
おまけに精神年齢が高くなった事で今までのように子供らしくできなくなった。
ピョコピョコと跳ねる寝癖のついた赤毛を見つめて、今日もこれが現実なんだと思う。
産まれたのがほんの数分早かっただけの双子なのに、私が病気がちだから何かと面倒を見たがる小さな兄の背中を見つめながら階段を降りると、トーストとベーコンの香りがしてお腹が鳴る。
「『おはよう、ママ』」
「あら、おはよう。ロン、ナマエ。今日は二人とも早いわね。ナマエは風邪が治ったようね」
『うん、もうばっちりだよ』
席につくと、