同棲、五十八日目。



「久々開催!! ドキッ! 女だらけのお茶会ー! ポロリもあるよ!」
「名前の今日のテンションなんだかおかしいわね」
「名前がおかしいのはいつもの事よ猿飛さん」
「はい、今回は会場を銀魂高校2年Z組の教室から移動して、喫茶春雨の一角で開催したいと思います」
「…帰りたいアル」
「仕方ないじゃない、神楽ちゃん。名前がさっきまでバイトだったんだもの」
「だからって、クソ兄貴の店で喋んなくても…!」
「駄目だぞ神楽ちゃん。実の兄に向かってクソなどと…」
「若の言うとおりです。今の発言は即刻取り下げて  ぶふぉ!!」
「……女だらけのはずが一匹鼠が紛れ込んでたみたい」
「…すまない名前、東條には後で僕から伝えておこう」
「大丈夫、九ちゃんは気にしないで良いから」
「――さて、本題に入りましょうか。今日の本題はズバリッ、ホワイトデーのお返しに何を貰ったか!…まずは猿飛さんから発表してもらいましょうか」
「私は先生にしか渡してないわよ」
「去年もさっちゃんはそうだったよね。銀八から何か貰ったの?」
「毎日愛を貰って」
「じゃあ次、神楽ちゃん」
「ちょっとお妙さん! 私の発言を遮るなんてどういうつもり!?」
「どういうつもりも何も、猿飛さんはいつも同じ解答をするから良いかなと思って」
「なにそれっ。その言い方、私が面白くないみたいじゃない!」
「えっ、猿飛さんまさか、自分のこと面白いと思っていたの…!?」
「ちょっと、二人とも落ち着いて…! 他のお客さんの迷惑になるから喧嘩はやめてってば…!!……で、神楽はどうなの?」
「あげたのは新八とパピーアル。後は姐御とか、女友達ばっかりヨ」
「友チョコはバレンタインデーの時に相殺されるとして、新八とお父さんからは何貰ったの?」
「新八からはお通ちゃんのグッズ。パピーからは私が着るはずもないふりっふりの洋服を貰ったアル」
「ふりっふり…?」
「レースやフリルがふんだんにあしらわれたワンピースよね。写メで見たけど、あれはやばかったわ」
「えっ! 見たい見たい!」
「これヨ」
「……これは、無いわね…」
「…可愛いけど、着たくはないかな…」
「……可愛いな…」
「あ、そうね。九ちゃんなら似合うかもしれないわ」
「た、妙ちゃん! 僕はそんなつもりで言ったんじゃっ…」
「着てみたら良いじゃない。新たな境地へ入るのも快感よ?」
「…さっちゃん、それ違う意味にしかあたしは聞こえない」
「そ、そんなことより、妙ちゃんは誰にあげたんだっ?」
「私? 私は女の子ばっかりよ? 後は父の墓前にあげたのと新ちゃんだから身内だけね。九ちゃんはどうなの?」
「僕も友達だけだ」
「あの変態糸目とかナルシスト男性器とかにはあげてないアルか?」
「あいつらはハウスメイドから貰っただろうし、じい様もパパ様も糖分は控えるように医者から言われてるんだ」
「糖分を控えるって、…なんだか銀八みたい」
「若! 私は若の使用なされたボウルに残ったチョコレートを頂きました! 実に美味で、この東條、一生若の側に居たいと思いました!」
「消えろ変態ィィ!」
「あべしっ!!!」
「…ふぅ、また変態を殴ってしまった」
「ヒャッホー! 名前カッコイイ!」
「変態の風上にも置けない奴だわ。使用済みの容器を嘗めるなんて、そんなの当たり前じゃない」
「…猿飛さん、少し黙って欲しいわ」
「さっちゃんも変態糸目も同じ分類ネ」
「ごめんさっちゃん、フォロー出来ないやあたし」
「と、ところで、名前はどうなんだ?」
「あたし?」
「そうよ、名前よ。今日の本題中の本題だわ!」
「本題中の本題ってなにそれ…!」
「確かあげたのは、ゴリラにマヨ野郎にドS野郎にジミー。それからマダオ、屁怒呂にヅラ、銀ちゃん、サングラス、……ぐらいアルか?」
「なんで神楽が知ってんの…!?」
「後はエリザベスと新ちゃんと…って名前ってばクラス全員にあげてるじゃない!」
「う、うん、まぁ…」
「今更だけどよく作ったな」
「料理とかを比較的するようになったからその反動じゃないかしら? で、誰から貰ったの?」
「えっと、風紀委員のメンバーは全員分まとめてのお菓子セット。ヅラとエリザベスからはジャスタウェイ貯金箱で、屁怒呂君からは欲しかった和食レシピ。マダオや銀八からは特に無し。河上先生からはクラシックのアルバムで、神威さんと阿伏兎さんからは新作のケーキを…」
「あら、神威さん達にもあげたのね」
「うん。バイトさせてもらってるし。プロのパティシエにお菓子作って渡すのは勇気がいったけど」
「…で、高杉先生にはあげたのか?」
「えっ!!?」
「同居してるんだから、もちろんあげたんでしょ?」
「ま、まぁ…」
「告ったアルか!?」
「きゃーっ、名前ってば大胆!」
「えっと、なんでそんな話に…!」
「名前、どうなの?」
「早く良いなさいよ」
「言った方が身のためだと僕は思う」
「ほら、口を割るネ!」
「……えっと、内緒にしてたんだけど、去年のクリスマスから…付き合って、ます」
「えっ」
「は?」
「なっ…?」
「マジでか」



ポロリ出ちゃったよ。

(ホワイトデーっぽく。2010/03/17)
(2019/09/03 再編集)