俺には可愛い可愛い歳の離れた妹がおる。まだ幼稚園に通いはじめたばっかりで、よう話は出来んけど、俺の自慢の可愛い可愛い妹や。子供向けアニメのヒロインが好きで、そのヒロインのあだ名で呼ばれたがる。ヒロインのあだ名であるみっちゃんと呼べばへらっと微笑む。それが可愛くて可愛くて、俺は何度もみっちゃんと呼んだ。
「おにーちゃん、ただいまぁ!」
テスト期間中は部活も無いし昼前には帰って来れるからみっちゃんの相手も出来る。手を洗って遊ぼーと言ってくるみっちゃんの頭を撫でてやると、へらっと笑った。ほんま可愛い。
「あんな、あんな、今日な、せんせーに褒められてんっ」
「そうなんや。良かったなぁ」
嬉しそうに話すみっちゃん。そんなみっちゃんが可愛くて可愛くて、俺はみっちゃんを抱きしめた。えへへーと微笑むみっちゃんにおにーちゃん大好きやと言われ、思わずにやけてしもた。あかんわ、いつもはクールな俺もみっちゃんの前やったらただのシスコンになってまう。それでもええ、みっちゃん好きや。
(2010/04/17)