「これは、光の波動…?」
脳裏を過ぎった最悪の可能性をは必死に否定しようとしたが、そのささやかな抵抗はの涼やかな声によって虚しく砕かれた。
「私はただ矢面に立つだけの存在…何の力も持っていないの」
ごめんなさいね、と呟いた彼女の瞳はまるで硝子玉のように無機質でその真意は読み取れない。
しかし聖女である彼女の口から嘘が発せられることはない。
「つまり僕達が恐れていたは彼女じゃない…じゃあいったい誰が…」
彼女の様子を伺ったが
「王からの伝言です…"これが最後の勤めだ"と」
「そう…あなたには嫌な役目を背負わせてしまったわね。最後に私からも王への伝言をお願いしていいかしら?」
彼女は自身の胸に剣を突き立てる彼の手を、まるで愛しい我が子のようにそっと握りしめた。
「勿論です…命に代えても果たしてみせます」
「ありがとう…では"アナスタシアで待っている"と、そう伝えて…愛しい我が王に」
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