愛を怖がるならずっとまともだ


真昼のラジオは淋しげに
今日始まって終わる愛
怪獣のパニエ
きみとおなじ花の名前
女優みたいな顔で泣く
ベビーブルーの魔法はずるい


あの子とふたりで眠って見た夢のはなしを、
わたし、どんな顔で聞いていたらよかったんだろう


あなたはきっと素敵な小娘
うつくしいまま秘めていたい
ふるびた恋だと頬を撫でる
愛を怖がるならずっとまともだ


かみさまのすみか
にせものの星を結ぶ
お伽話に魔女はいらない
剥離してゆく心のまんなか
さみしいさみしい、いとおしい


くじら座の子供たち
手のひらに咲くアルメリア
星が溶けたら夜も明るい
はにかむ瞼にキスをひとつ
だれかの香りがするベッド


未来のどこにも見つけられないなら
この心臓のどこかに君がいてほしいとおもう


透明人間とする指切りくらい無意味なこと
愛するみたいに触れるくせに
弱虫な嘘つきに恋をしている
心無い、へたくそなキスでいいよ

ずるいよ、天使みたいだね

やるせないね、



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