鼻歌と接吻
透明人間を抱いた夜
あの子になれないわたしが嫌いだ

ゆびきりしたいゆび
触れないキスが愛しかった
あたためてから凍える嘘

あなただけのわたしがいい

優しさの残留物
まだどこかの誰かと思って
そんな幸福にでも縋るの

くちびるからひどいこと
あなたを塞ぐものがない
わたしをみないという愛だ

ひとりきりであふれてる
幸福の複製
あの子みたいに笑ってみせるよ

もしも願いが叶うなら
たった1秒、あの子を忘れて

不屈のわたしであるならば
美しいひとでなし
いつもあのこのためのくせに

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