白群の水葬
八重を穿つ
愛し、花緑青
風見鶏は帰らない
花盗人の肖像
坂道の帰り道

低音で降り注ぐ
背比べで測る嘘
震える影法師
瞬きも惜しいんだ
女神の片脚
きみの劣情に似ている

約束にみとれる
純情の壊死
行方不明の最後の朝に
わたしが知らなかった花園
優しくなれない君でいい
わたしのまぶたを閉ざしてくれる人がもうどこにもいないのよ

本当はねわたしだってもっとありのまま弱くて柔らかな顔をしてわたしも助けてって言いたかったよ
生まれた時からずっと、目を閉じていればよかったのかもしれないね

猫背の騎士と眠る夜
恋の仕方も可愛いひと
綺麗に笑えるひとしか好きじゃないって言ってよ
儚い牙はもういらない


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