ご褒美は凍えるくちづけ
花籠に囲われた僕らの
レースの海なら溺死でいい
真珠の手錠で2人を繋いで
かわいい侮蔑のひとみがふたつ
輪郭を溶かすくらいの甘さでほら
撫でて撫でてそれから殴って
あなたのてにあなたにおさまるおおきさでいたかったの

百億年の海の底
人魚になりそこなったひと
茨の毛布でおやすみなさい
ちっぽけな海がわたしを呼ぶの

拘束する白いレース
涙袋に嘘を溜め込む
悪魔にだけなりたかった
あなただけを捨てられるということ

きらきら泣いた
まだ未来を過ごしてる
しあわせのいろをきめます
あなたを包む静けさになりたかった

抱きしめられない腕の意味を
あなたと繋がるための恋
帰れない場所を数えてた
正しささえも嘘になれる

さみしいぶんだけ仲良しだとして
うつくしい残響の夜に
君を染め上げる吐息が痛いよ
花びらの君にキス


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