誰が優位かキリン編


リチャード・ドーキンスの利己的遺伝子の本はお読みでしょうか?
本を読み、小生が真っ先に気がついたドーキンス博士の致命的欠陥は、我々読書が彼の想像を絶するレベルで無知だということを知らない点である。
それだけなら大抵の学術書に共通する問題である。が、問題はドーキンス博士が一般向けを意識したため、数式等を用いなかった点である。
数式が羅列されていれば、1読後、小生が余り理解できていないことだけはすぐに理解できた筈である。

つまり、あれである。
余り理解できなていないにも関わらず、進化論を究めたと思い込む小生のごとき小者を大量発生させた訳である。

というわけで、ドーキンス博士が一般向けに書かなかった数式を考察してみようという次第。

ダーウィンの進化論でときどき話題となるキリンの首の話をしよう。
首が長いと遠くのライオンの姿が見え、高い所の物が食べれて、生き残るのに中々有利。で、有利故に生き残り、首の長くならなかったキリンは死に絶えた。
まぁ、自然淘汰というお話しである。

ここで首の短いキリン集団の中に首の長い者が現れて、生存競争をした場合の例を考えようと思う。
高いところの物を食べれることと、遠くの天敵を発見することができるというのがポイントである。
天敵発見について鑑みるに
体長3メートルのキリンと体長2メートルのキリンについて考察してみることにしよう。

キリンの体長xメートル地球の半径をaメートルとおくと、キリンの見える距離yメートルはキリンの視力がマックスの場合、ピタゴラスの定理より
〔(a+x)^2−a^2〕^(-2)
となる。えっとa^2はa×aの意味ってことで
地球の半径は6400キロらしい。要は6400000メートル。
キリンが2メートルの場合
キリンが3メートルの場合





- 3 -

*前次#


ページ:



ALICE+