パンダな話


中国にパンダなる動物がいることは皆様御存知のことであろう。
ちなみにパンダはチベットの動物。チベット独立の暁にはパンダがチベットの象徴となりそうである。なんというか政治的なゴタゴタに関わる動物ではある。

閑話休題。
パンダは竹を食べる。
とは言うものの、パンダのベースは熊。竹以外のものも食べる。肉も魚も果物も食べる。
パンダにとって竹は飯、それ以外の食い物はおかず。
パンダの住むチベットの竹林。飯の心配はない。それにパンダを食おう等という動物は、まぁ中国人以外いない。基本いないと言って良い。
というわけで、パンダはのんびり平和な生活を満喫しているわけだ。

ところでパンダ、ベースが熊なので腸が短い。そもそも竹は消化に悪そうである。なのでパンダは竹から栄養を絞りとる力が弱い。
が、パンダはそれをあっさり解決する方法を編み出す。
大量に食い、未消化のまま、大量のウンコを出す。腸が短いことが幸いする。ガンガン食べても太らない。
パンダが羨ましい方もいらっしゃるかもしれないが、パンダも中々大変のようだ。

進化論によると生物は個々生き残りやすい者が勝ち残る等と言われているが、パンダの例は少し違う。
パンダは消化能力が低い故に栄養満点のウンコを垂れ流す。そして、栄養満点のウンコを食い、さらに分解を進め、生態系は豊かになり、竹はすくすくと成長し、パンダは御飯の心配をすることなく生活ができるわけだ。

パンダ全体というより生態系にとって不思議と見事により良い方を選んでいるようだ。

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