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【漆】



 現世の用事。主の姉君。
審神者姉(?)と邂逅編。
 “姉”と言いつつも、実際の性別は男で“兄”な人。
所謂オネェさん。
此処に来てジェンダーレスな設定だけども、元々はただの普通な女のお姉ちゃん設定だった。
だが、それだと他のお話と被りそうだったから変えた。
 本編のどっかで出す予定だったけど、力尽きて続き書く余力無くなったので、補完枠として公開。
既に日記の方で言ったりしてたけども、此方のオネェさん、実は政府職員な設定だったり。
 最初の内はただの審神者だった→後に優秀な腕を買われて職員にスカウト→たぬさに中編の本丸担当職員に〜という流れで出世する。
 審神者になる切っ掛けは、妹がひょんな事から審神者って仕事に就職→この戦乱の世の中で有力な力を持っている事が判明→じゃあ、その親族も審神者適性あるんじゃない?ってノリで勧誘書類・契約書諸々を彼女の実家に送付→大学卒業後、なかなか就職先見付からぬままずっと無職ニートやってたオネェさんに「ピッタリな役職じゃない…!!」となって適性検査受ける→見事合格→研修を受けた後審神者就任、自分の本丸を持つ。
 政府職員になった後も変わらず本丸運営は続けていて、“彼女”の陣営はほぼカンストばっかの最強部隊だったり。
▼以下、ちょっとだけ頑張って書いてた文章なう。
※尚、話の設定としては、審神者の真名が光忠にバレちゃうor初めて本名呼びされちゃうお話だよ。


『お姉の馬鹿あああーっっっ!!!!何で言っちゃうんだよ!?それでも審神者かよっ!!お前も審神者ならそこんとこ気を付けろよぉーっっっ!!?』
「ごめんごめん…っ!つい、いつもの癖でうっかり?」
『“うっかり?”じゃないよぉー!?どうすんだよお前!?ガッツリ聞かれちゃったじゃないかぁッ!!』
「だから謝ってるじゃ〜んっ!」
『ごめんで済んだら警察はいらないんだよド阿呆ぉーっっっ!!』

 この世の終わりのような絶望した表情を浮かべたかと思うと、瞬発的に動いて己の姉とする彼女(?)の胸倉を引っ掴んで勢い良く揺さ振った。
ガクガクと揺さ振られながらも会話を続けるお姉さん…強い。

「え、っと………今のって、もしかして…?」
『ゔ……っ!き、聞かれちゃったんじゃ仕方ないよね…。うん…今コイツが呼んだ名前が私の本当の名前。正真正銘の本名だよ…。』
「え゙…っ、じゃあ聞いちゃマズかった……。」
『…うん。でも、知られちゃったんだから、今更忘れろっていうのも、ねぇ……無理…だよね?』
「う、うん…そうだね…っ。」
『まぁ、分かってるとは思うけど、この事は皆には内緒ね…?』
「オ、オーケー!分かったよ!絶対に秘密だね!?任せてくれ…っ!!」
『動揺し過ぎですぜ、伊達男さんよ…。』
「まぁ、取り敢えずそういう訳だからさ、今後何かあったら連絡してよ?」
『億が一にも何も無いから心配するな。ので、お前に連絡する事は無い。』
「身も蓋も無いよ、律子ちゃん…。」


初出日:2021.04.24
加筆修正日:2022.01.11