兄は、まあ、大丈夫

「あぁ……あのテレビは見ている人が救いようのない亡くなり方をした場合、その原因や前後が映らないようになっているのですよ」
「どうしたら、見れますか？」

「願いとしてそれを挙げるなら、教えて差し上げることはできます」
「じゃあ……なんで俺が死んだのか教えてください」

「……お兄さんの話とかじゃないんですか？」


なぜか天使は驚いたように兄の話を持ち出した。

「まあ、兄は……大丈夫でしょうし」


「……本当にいいのですか」
「はい」





「では、あなたがなぜ死んだのかお教えします――――」
























































【死後の世界への異常なまでの興味からの飛び降り自殺】



それが、俺の死因だった。