学年がひとつあがる直前の春休み、
音駒高校男子バレー部は今日もいつも通り練習が行われるはずだった。

「おい、黒尾。お前大丈夫か?」

夜久にそう聞かれ、黒尾は伏せていた顔をあげる。

「ん、ダイジョーブ」
「本当かよ」






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