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「学園長、なまえちゃんはどうして目を覚まさないんですか?」
保健室に運ばれたなまえを見ながら春歌は不安そうに口にする。それに同調するように周りにいる7人も頷いた
「Meにもいつ目を覚ますのかわかりましぇ〜ん!!But、彼女の過去が関係しているようですネ!少し様子を見ましょーウ」
どんよりとした空気の流れる中、コンコンとドアを叩く音。真斗が戸を開ければ、そこには先生が二人立っていた
「社長、言われてたもん持ってきてやったぜ」
「なまえちゃん大丈夫かしら...?」
日向先生に月宮先生、どちらもみょうじが心配で様子を見に来てくれたのだ。そして日向先生が持ってきたというものに全員が注目する
「Thank Youベリーベリーマッチョ龍也サーン!!さっそく取り付けちゃいましょーウ!!」
学園長は脳はを調べるような、コードの先にゴムの吸盤がついた機械をなまえの頭に手際よくつけていく、そしてどこからかモニターを取り出し、リモコンで操作すると映像が映し出された
「なっ...こ、これは!!」
トキヤが驚くのも無理はない、画面に映るその先には童話の不思議の国のアリスであろう世界に、登場人物が自分達になっているのだから。
「俺、セシルと双子...?」
「な、なんてこと...なまえちゃんってば意外とファンタジー思考なのね!」
「林檎、それは違うと思うぞ...」
それぞれに心配の声がする中、一人が呟く
「なまえ...」
― 「えっ?」
振り返っても誰もいない、確かにあの人の声がしたと思ったのに
「アリスどうしたの?」
「ううん、何でもない」
「さぁ早く王女の所へ行きましょう」
王女と会って何が起きるのだろうか